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【読書感想文】「本当の友達がいなくてさびしい」と思ったときに読んだ本
大嶋信頼「本当の友達がいなくてさびしい」と思ったとき読む本
という本を読みました。
Amazonでの評価は賛否両論ですが、私はこれを読んで本当に良かったし、アンナのノートをフォローしている人には理解してもらえるんじゃないのかなって思ったので紹介します。
私はこの本を読むまでは、カフェで女の子二人組が楽しそうに話しているのを見て「なんで自分には友達がいないんだろう」と凹んでいました。
しかし、この本にある「本当の孤独は【一人でいる時】ではなくて【誰かと一緒にいる時に通じ合えないと感じた時】である」という言葉を知ってからは、心が動じなくなりました。
もちろん、心が通じる友人とカフェで話しながらパンケーキを食べるのが一番楽しいことだと思います。
でも、誰かと一緒にいながら「これって意味あるのかなー」と思いながら話を聞く虚無の時間に比べれば、一人でNetflixを見ているのが十分だと思いました。
この本の良いところは、女子の人間関係の中にある「うっすらとした悪意」を「相手からの嫉妬」だと定義していることです。
私はこの「うっすらとした悪意」についてちゃんと言及してくれている本に出会ったことがないので、感動でした。
私の彼氏に言っても、男同士のさっぱりした友情ではわかってくれないことがあって困ってました。
女子の人間関係って友達のようでとても繊細な糸の上で成り立ってると思うんです。出し抜くことが禁止だったり、現状維持が一番だとしているような友情ってあるじゃないですか。
私は、特に最近、うまく行った時に心の底から喜んでもらえないことに「?」ということがよくあります。
もちろん私も、相手の話を聞いて「いいなー」「羨ましいなー」と思うことがあります。しかし、友達なんだから、その場では「えーー↑↑すごいね♪うらやましい!」と笑顔をつくります。(家に帰ってから「自分って……」とちょっと落ち込むのですが)
自分が無理やり絞り出した処世術で『良い聞き手A』のシナリオを演じているのに、逆に、最近私が嬉しかったことや楽しかったことを話したとき友達から「ふーん、、、でさ!この前さ〜(違う話)」をされたり「えーーでも、私だったら●●で十分だと思うんだけどなあ」と下げられたりすることがちょくちょくあります。
これって、相手が本音ベースで話してくれているからで、深く考える必要がないと思っていました。
しかし、この本を読んでみて「たとえ本当に反対意見だったしても、一旦は相手に共感した上で、自分としてのスタンスはこうであるとバランスを取って話すべきだよなあ。それをしないということは、うっすらとした悪意があるんだろうなあ」と思うようになりました。
X(旧Twitter)で女子の人間関係論争に共感できません。
「私は女子の人間関係ってさっぱりしていると思います!友達とは将来一緒の家に住もうねって話してます!」
という、つづいさんみたいな世界のことを言っている人もいますが、私は全然信じられないです。
阿佐ヶ谷姉妹みたいな「女を捨てている人」同士や、つづいさんの世界線の「女を捨てたオタク」同士など、「彼女は自分の領域を侵さない」ことが確信されている人にのみわかり合う世界があると思っています。
「嫉妬」って一言で片付けるのは、自意識過剰という意見もあるでしょう。
しかし、この本は「本当の友達がいなくてさみしい」と思った時の処方箋です。寂しい、、、、ずーーーーん、、、って凹んでいるときぐらい、そのくらい聞き覚えの良い優しい言葉をかけてくれてもいいと思うんです。カウンセリングなんで。
(もちろん「あなたって私に嫉妬しているからそういうこと言うんだよね!」って相手に直接言うような地雷人間になってはいけないですよ!!!)
私には2種類の友達がいます。
友達1、あやかん的な友達
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「この世って辛いよね、、一緒にサバイブしようね、、」と共感する目的
あやかん的友達の良い点
・うつ病になったときに優しく話を聞いてくれた
・一緒にいると「この世が辛いのは自分だけではないんだ」って思える
あやかん的友達の悪い点
・うつ病から立ち直って楽しく仕事をするようになってから、私を否定する言葉が増えていった
・時々「行政書士になる」「司法書士になる」などと豪語してTACに大金を注ぎ込むが、結局途中でやめて人間として尊敬できない
・婚活をしている愚痴を聞くが、あまりにもテイカーすぎる必要条件にドン引きする
・ジェンダー論を履き違えており、「女性は男性に全部奢られるべきだ」「養ってくれない男は男じゃない」みたいな暴論を話すことがあるからドン引きすることがある
友達2、Rちゃん的な友達
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パンケーキを食べに行ったりアフタヌーンティを食べに行ったり、イベント目的
Rちゃん的友達のいい点
・「女の子ってたのしーい」と言えるような、インスタ映えする写真が取れる
・金銭感覚が一緒で心配せずにお金を使える
・最新のメイク情報を教えてくれる
Rちゃん的友達の悪い点
・私が聞き役に回ることが多くなる
・時々私が自慢側に回った時の反応が「ふーん」だけ
・会話が広がらない
・双方に問題があるであろう愚痴を、一方的に相手の責任のように伝えられる。それに同調しなければならないのが疲れる
・男関係の揉め事がかなりの頻度で起こるが、数週間後にはケロッと話が変わっているので、真面目に向き合ってアドバイスをした自分が馬鹿みたいに感じる
この本を読んでよかったことは、彼女たちと一緒にいるときに感じた「孤独感」「虚無感」と向き合えて、「そんな友達だったらいらなくない?!」と背中を押してもらったことです。
私はドラマの中にある「女同士の素敵な友情♪」みたいなものが当たり前だと思っていて、それを必ずやらないといけないと思っていました。
しかし、周りを見渡すと、学生時代の友達はいないけど社会人の習い事でサードプレイスを作った人や、趣味を一人で楽しんでいる人がいて、億劫になる人間関係は距離を置いてみることを選ぶようになりました。そうしてみると、一人の時間が有意義に使えるようになり、ストレスが減りました。
ちなみに、友達がいない、、、と思って辛いときに見たYoutubeはこちらです。おすすめなのでぜひ。
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