十七歳
ランボーの詩に熱狂して
私もまた 同じように詩を書いた
十七歳!
燃え始め 勢いを増す炎のように
私は生きていた!
しかし それでいておぼろげだった
すべてが夢のようにおぼろげで
しかし ステンドグラスのように
神聖な光を描いていた
その光のなかで
私は言葉を紡いでいた
今となっては懐かしい日々だ
ステンドグラスの夢の世界は
今はもう残っていない
残ったものは紡いだ詩だけ
それでもいい
私はこれからも紡いでいこう
帰るべき明日の方角を向いて
今しか紡げない言葉を紡いで
(2023.5.22)