第3回 作者候補、源光行について(1)
光行は源氏の一族ですが、代々平家に仕えていました。頭脳明晰で、若くして課試(かし)という今なら東大か司法試験の合格に受かっていました。そんな折、源義経が一の谷に攻めて来て、父親が捕虜となってしまいます。
光行は父の助命に鎌倉にいる源頼朝に掛け合います。
すると鎌倉の御家人になるなら命を助けてやるという事です。
光行はその提案を受け入れます。
さしづめ、ヘッドハンティングでしょうね。
大江広元や三善康信など京都では出世できない文士が鎌倉へと行き、将来の幕府の土台を造っていきます。