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タリオンARが第2類医薬品に移行!鼻炎に対するベポタスチンの効果は?

 2024年10月24日、厚生労働省の薬事審議会・医薬品等安全対策部会は、第1類医薬品のベポタスチンベシル酸塩(販売名「タリオンAR」など)のリスク区分について審議を行い、第2類医薬品への移行を了承しました。
 
 ベポタスチンは、実臨床において使用経験の豊富な薬剤の一つであり、製造販売後調査における副作用の発現状況、及び適正使用の状況に特に問題となるような点は認められないことが主な理由です。加えて、同種同効薬が既に第2類医薬品に指定されていることを踏まえ、本移行が妥当と判断されました厚生労働省.2024.10
 
 ベポタスチンベシル酸塩を主成分とするタリオンARは、2017年9月にスイッチ転用され、要指導医薬品として販売が開始されています。2020年12月には、第1類医薬品に規制区分が変更となり、製造販売後調査が終了したため、再度リスク区分の評価が行われました。今後は、登録販売者においても取り扱いが可能となります。
 
 そこで今回は、アレルギー性鼻炎(花粉症)に対するベポタスチンの有効性や安全性に関するエビデンスを整理したうえで、販売実務上のロジックをまとめます。

アレルギー性鼻炎に対するベポタスチンの有効性および安全性

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