水分の摂りすぎに注意①脳血栓の誘発
私自身は経験ないが、脳梗塞や心筋梗塞を含めた循環器系の病気を予防するために「血液をサラサラにするために水分をしっかり摂って下さい」と医者に言われる人が増えているそうだ。
そのため、摂りたくもない水分をがんばって摂っている人も多いんだとか。また、近年の猛暑によりメディアによる熱中症予防はしつこいぐらい行われているため「常に水分を持ち歩く」という習慣を身につけた人は多いと思う。
その結果、脳梗塞や心筋梗塞になる人の数は減ったのだろうか?
脳梗塞などの調査は数年おきにしか行われないので今年はわからないが脳梗塞だけで平成26年は117万人。端的に言うと欧米の食生活が入ってきたことで1980年代に急激に伸びた後はほぼ横ばい。変わってない。
ようは水分補給で対策するのは難しいと言わざるを得ない。
つまりそうな血管やドロドロの血液に水を投入したところで効果がない。むしろ薄まって体調を崩すこともあるし、吸収できない水分は細胞と細胞の間などいたるところに入り込み「水太り」などといわれる状態になる。二重あごにぽちゃぽちゃのお腹「ビール腹」とも言われる体型はこれに相当する。
運動すれば体温が上がり、血液循環が良くなって、汗が出る。気分は爽快。運動後の水分はうまい。
ここに詰まりそうな血管、ドロドロ血液を改善するヒントが隠されている。効果的な脳血管障害の予防は、
「出してから、飲む」
これが重要な脳梗塞対策である。運動してから取る水分はうまい。水分をたっぷりとってから運動したら腹が痛くなるのが普通。たいして運動もしてないのにやたら水を飲むのは危険。欲しくなるのは強迫観念。二日酔い対策もここにヒントがある。
みなさん、効果のないキャンペーンに引っ張られず、「出してから、飲む」というのが基本。ということを覚えておいても損はしない。