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銀行口座は凍結されるのか



夫が見えない存在になってから、すぐに、親戚にアドバイスされたことはお金を手元に置け、だった。


まことしやかに噂される、死亡届の後には銀行が凍結される、という話だが、私の体験をお話ししよう。

勝手に凍結されることはなかった。
全ての金融機関、保険、カードなど、こちらが手続きしない限り、勝手に凍結や解約されるものは一つもなかった。

むしろ、アドバイス通りにお金を下ろした結果、後で解約する時に、ゆうちょでは死亡届の日付以降に預金の移動があったことを理由に、解約手続きに時間がかかった。

手元にお金は必要だけれど、では何に必要だったのか?と言われると、急ぎの支払いは葬儀と生活費だけだ。
仏壇や墓石は急ぐ必要もないから、口座解約手続きの後にゆっくり選んでも支払いには間に合う。

それから、相続のことを考えると、余計な出金はあとで疑われたり揉める原因になりかねない。
慌てなくても大丈夫。


個人的な印象だけれど、三井住友銀行や三菱UFJ銀行は解約手続きが迅速。
みずほ銀行、ゆうちょは、時間がかかった印象。



それから。
クレジットカードもしっかり確認しないと、いつまでも引き落としがかかる。

住宅ローンなども、自分で申請しないと手続きされない。

住んでる地域や職業によっては、噂の通り、口座凍結となるのかもしれないが、普通の市民であれば、自分で金融機関に出向かない限り、役所の届け出から連絡がいって凍結されることはなかった。


だからこそ、つらいこともあった。
何度も、手続きする必要がある。
毎回、解約の理由を聞かれる。
急逝したので。
死んでしまったので。

いつですか?と、必ず日にちも確認される。
相手もマニュアルに沿って対応してくれるが、やっぱり一瞬驚いた様子が電話でもわかる。

あ、、、
それは大変な時にご連絡ありがとうございます。

そう言われて、返事に困る。
いえ、大丈夫です。
なのか、いやほんとに大変で辛いです、なのか。
モゴモゴしてるうちに手続きが進む。

口座は勝手に凍結されないのは便利なような気もするが、何度も死んだことを伝えながら自分で手続きするのは辛いものだ。

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