正木晃著『日本仏教13宗派がわかる本』を読んで


 『チベット密教』を書かれた正木晃先生が、日本仏教について解説された本を見つけたので読んでみました。

詳説 日本仏教13宗派がわかる本

 こちらの『詳説 日本仏教13宗派がわかる本』は一般の方向けに書かれた内容でわかりやすい解説になっています。宗派による仏閣の違いも書かれていているのでお寺巡りが好きな方にもよいかもしれません。また、13人の名僧列伝もついていて読み応えもあります。この記事では個人的な備忘録としてまとめていきたいと思います。

★日本仏教13宗の流れ
 ①法相宗 唯識派(末那識/阿頼耶識)

 ②華厳宗 『華厳経』(事法界、理法界、理事無礙法界、事事無礙法界)

 ③律宗 戒律を重視(優婆塞戒・沙弥戒・具足戒)

 ④天台宗 『法華経』、最澄、比叡山延暦寺

 ⑤真言宗 密教の流れを汲む、空海、高野山

 ⑥融通念仏宗 「称名念仏」、円仁、『法華経』

 ⑦浄土宗 法然、鎌倉仏教、『無量寿経』、『観無量寿経』、『阿弥陀経』、「専修念仏」

 ⑧浄土真宗 親鸞、『教行信証』、『歎異抄』

 ⑨時宗 一遍、踊り念仏(空也)

 ⑩臨済宗 禅、菩提達磨、公安

 ⑪曹洞宗 「看話禅」、「黙照禅」、道元、行住坐臥、『正法眼蔵』

 ⑫黄檗(おうばく)宗 「念仏禅」、隠元隆琦、「萬福寺」

 ⑬日蓮宗 日蓮、『法華経』を根本経典とみなす、『立正安国論』

★インド仏教の流れ
初期仏教
 前期 原始仏教
 後期 部派仏教

中期仏教
 上座部仏教 スリランカ、タイ、ミャンマーなど(パーリ語)
 大乗仏教 中国、チベット、朝鮮、日本など(サンスクリット語)

後期仏教
 密教 (密教自体も初期・中期・後期に分けられる)

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