[自己紹介]はじめまして、熊谷です。
自分が40代で、会社の代表をしているなんて。
メーカー勤めしていた20代のころの私が知ったら驚くことだろうなと思います。
小さなころから幼稚園教諭になりたかった
私は、短期大学で幼児教育を専攻していました。
小さなころから幼稚園教諭に憧れていて、ピアノのレッスンも15年間頑張って続けていました。
それなりに上達していましたので、ある幼稚園の採用試験でピアノを弾いたところ
「そんなに弾けなくていいんだけど」
とチクリと嫌味を言われるほどにまでは、なっていました。
残念なことに、幼稚園を見学したり実習へ行ったり採用試験を受ける度に幼稚園教諭という大変なお仕事に対して憧れの気持ちが薄れてしまい、結果的に慌てて入社試験を受けた家庭教師を派遣する企業に就職することになりました。
親としてはてっきり幼稚園教諭になると思っていたでしょうから、私の選択は多少がっかりさせるものになってしまったのだと思います。
ただ、その企業ではご縁をいただき新設された保育事業へ配属していただくことが出来ました。形は変われど、子ども達や保育者たちと触れ合うことが出来て充実した毎日を過ごしていました。
ところが2年ほど経つと、小さな会社ではなく大きな会社で働いてみたいという気持ちが湧いてきて一部上場の食品会社へ転職。
10年ほど購買セクションで事務職を経験し、その後は友人に誘われて中間支援組織のNPO(NPOを支援する事業をしている)へ転職しました。
NPOへの転職
毎日、乾いた雑巾を絞るようなコスト低減を強いられる購買業務から非営利事業へ転身したわけですから、頭が適応するまでに1年ぐらいかかったと思います。
その中で、最初は学会支援という学会の事務局業務を請け負うサービスを担当していました。その後、NPOらが寄付をオンラインで募集するためのツールである決済サービスを担当することになりました。
決済サービス担当のさなかに東日本大震災を経験し、私自身は東京におりましたので帰宅難民になった程度ではありましたが、帰宅できない時間を有効利用して仲間と当日中に寄付を集めるサイトをオープンできたのは、今思っても「よくやったな」と思います。
NPO向けの決済サービスは2009年にオープンしました。
当時はオンラインで寄付を集める、いわゆる商流のない金銭の授受についてとても閉ざされていて、パートナーになる決済代行会社を見つけるのが大変でした。
カードブランドも限られていましたし、ECサイトをカスタマイズして寄付ページに編集していましたから、導線や表現に違和感があったところもありました。
今では寄付を集める決済サービスは沢山ありますし、NPOの皆さんがサービスを選択できるようになったのは、ライバルが増えたという意味でもありますがとても嬉しく思います。
一般社団法人の設立
勤めていた中間支援組織であるNPOが2019年に解散することになり、最初は決済サービス自体も閉業することになっていました。
だけど、世の中にいいことをしたいと思って始めたサービスを組織の都合で閉じてしまうことは果たして世の中にいいことをした結果になるのだろうかと自問を繰り返し、この事業を法人として引き継ぐことに決めたのです。
今まで、日々NPOの皆さんとお話していて、いつもサービス向上のことを考えてはいたけれど、代表職となると求められることが100%変わってきます。
しかも私は典型的な外野から野次を飛ばすタイプですので、まったく代表職に向いていません。
今は、日々NPOの皆さんとお話させていただきながら(だって、これが一番楽しい!)協力してくれている素晴らしい仲間に叱咤激励されてなんとか法人の真ん中に両足を踏ん張って太ももをプルプルさせながら立つことが出来ています。
こんなこと代表の私が言うとサービスへの不信感につながるかもしれませんが、小学生の子どもを抱えながら「子どもが大きくなったら、お金の使い道に寄付という選択肢が増えるのが当たり前になったらいいな!」という夢を持ちながらサービス運営に奔走している私のありのままをここで伝えられたらと思います。
NPO上がりだから出来る決済サービスの盛り上がりを願って。
これが願いなんだ
■NPOのみなさんに提供するのはツールだけじゃない、活動のジャンルを超えてNPO同士が語り合えるコミュニティ
■寄付者の皆さんに提供するのは決済画面だけじゃない、寄付の連鎖が生まれるモール型の寄付サイト
寄付が日本の文化として醸成していく、その様子をしっかりと見つめていきたい。そしてちょっとだけその手助けができたら、本望なのです。
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