同窓会幹事代行サービスのマーケティング担当が同窓生というコミュニティを考えてみた話
笑屋株式会社のすずきと申します。
笑屋の同窓会という同窓会幹事代行サービスとWakkaというSNSのエバンジェリストをしております。
今日は同窓生というコミュニティについて考えていきたいと思います。
1. 同窓生というコミュニティは共通項でつながったものではないか
まず同窓生の意味について考えてみましょう。
<<同窓生とは>>
同じ学校の出身者。同じ学年、あるいは同じ学級の出身者のみ指している場合も多い。
(Weblio辞書 より)
上記のことから同窓生は同じ学校という共通項があることがわかります。
当たり前かもしれませんが(汗)それ以上でも以下でもありません。
同じ学校で年代が違っても同窓生と定義付けられるかもしれませんね。
また、同窓生というコミュニティへの加入は2パターンあると考えられます。
下記のような図式を作成いたしました。
地域、小学校、中学校は人為的に加入するコミュニティとしました。
ここでいう人為的に加入するコミュニティは所属する対象がおかれている環境で半強制的に加入しているコミュニティと定義します。
また、中学校、高校、大学、専門学校は自主的に加入するコミュニティとしました。
中学校は受験するパターンもあるので含めております。
こちらも自主的に加入するコミュニティは所属する対象が自分で選択をした上で加入したコミュニティと定義します。
2. 同窓生というコミュニティは閉鎖的なものではないか
共通項が同じ学校であるという部分であるため、そもそもあてはまる人間が限られます。
また、クラスや部活動と言ったコミュニティに派生する可能性がありますが、学校という枠組みを超えることはないのではないでしょうか。
よって閉鎖的なコミュニティであると言えます。
閉鎖的なコミュニティと聞いてしまうとマイナスイメージを感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、閉鎖的だからこそ内輪にいる人だけ通じる話題があったり、共通項に対する愛着が深まるという良さもあります。
同窓生は人の絆が強くなりやすいコミュニティとも言えるのではないでしょうか。
3. 同窓生というコミュニティはフラットなものであるか
コミュニティを考える上で池松さんの記事を拝見させていただいております。
この記事を参考に本noteでのフラットなコミュニティを定義します。
記事の中でフラットなコミュニティは「n対n」のコミュニティであると記載されています。
これは芸能人対ファンのような「1対n」のコミュニティとは違い、境目がなく、相互のコミュニケーションに重きをおいているというものとされています。
この定義を考えた時、同窓生というコミュニティは少し複雑です。
当時の生徒会長や部長など目立つ人が前に出ているイメージが強い
同窓会に派生する場合、場所や会費は幹事(リーダー)が決め、発信をする
同窓生というコミュニティが現在の自分に必要ではない場合がある
人によってコミュニティへの思い入れが違う(過去の経験がベース)
同窓会に参加する前はどうしても幹事の一存で開催感が強くなってしまうように思えました。
同窓会の目的意識が「幹事が仲間に会いたいから」という曖昧な目的となってしまうためです。
そうなると、幹事に会いたくなければ同窓会には行かないということになります。
よって「幹事 対 同窓生」という構造になってしまいフラットなコミュニティとはいえないという結論に至ります。
4. 同窓生はフラットなコミュニティにはなりえないのか
しかし、同窓会に参加することで「幹事 対 同窓生」だけでなく「同窓生 対 同窓生」などさまざまなつながりが誕生しています。
それは当時仲が良かった人との絆が深まるだけでなく、あまり話したことがなかった人とも絆を深められるという独自のコミュニティ形成ができるのです。
リアルで会うことで「幹事」や「同窓生」といった立場の境目がなくなる場合もあります。
よってフラットなコミュニティになれる可能性があるのではないでしょうか?
5.同窓生というコミュニティが持つ課題
やはり同窓生がそれぞれ相互のコミュニケーションに重きをおくかという点です。
過去、対象コミュニティ内で良い経験や思い出がない人々にとって、マイナスなイメージのままアップデートされないのは当然です。
繋がりたい人とはもうつながっている、必要なコミュニティには選択して所属できるという自由もあるため、敢えて過去のコミュニティにこだわる必要はないと考えるのももっともでしょう。
つながりたいという理由が明確であったり、共感を得られるものであれば過去のコミュニティでも所属したいと考える可能性が高くなるのではないでしょうか。
また、同窓会の持つマイナスイメージ(当時のヒエラルキーが再現される、現在の立場で比較されるなど)を少しでも解消することで新しい関係を築ける可能性があると感じております。
おわりに
弊社のミッションは「再会とコミュニティーをつくり、ライフスタイルを豊かにする」 というものです。
同窓会という観点からWEB上でもリアルイベントでもそれぞれが良いコミュニティを作り、人生を豊かにするお手伝いができればいいなと、心から思います。
下記noteのように以前トークイベントに参加させていただいたスピーカーの方々の記事、いつも参考にさせていただいております。
よりよいコミュニティ体験ができるようにアウトプットを続けてまいります。