彰往テレスコープ

歴史を中心とした同人雑誌『彰往テレスコープミュージアム』を刊行しています。ホームページ…

彰往テレスコープ

歴史を中心とした同人雑誌『彰往テレスコープミュージアム』を刊行しています。ホームページはこちら→https://syoutele.tumblr.com/ ロゴデザインはHiro degawa(https://twitter.com/orihorihX)

マガジン

  • 月刊惟宗ユキ

    彰往テレスコープミュージアム設計室長の惟宗ユキが、話のストックをちょいちょい文字にしていくマガジンです。読んだって別にタメにはならず、むしろダメになります。

  • 既刊紹介

    彰往テレスコープの中核『彰往テレスコープミュージアム』ほか、刊行物の紹介記事です。

  • 見せるだけだかんな!―絶版・入手困難本総展示―

    無限に広がる絶版本の海、捨て値の本もあれば、何かのはずみで価値が逆上する本もある。そう、古書は生きているのだ。ほら、俺はこんなに良い本を持ってんだぞ。見るだけだかんな、触んなよコラ。

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    彰往テレスコープMUSEUM vol.03 臨海泡沫計画 -SEA SIDE BUBBLE PLAN-

    / 惟宗ユキ(p56〜63)  大阪の「歴史」の中の仁徳天皇-大阪文化史研究の視点から-/小田直寿(p64〜83) 
・常設展示 
 能「坊の岬」/ 妙瞬(p84〜91)  フィンランドのピアノの詩人―オスカル・メリカントを追って― / いりえった(p.92―101)
   平泉澄における歴史的なものの概念-天皇・建国・民族- / 二重川統光
   帝都・東京から脱出せよ!! -明治・大正期の首都機能移転論-(p.116〜128) 

 PARALLELS COLUMN / 天地明察と人形浄瑠璃(p.35)  PARALLELS COLUMN / あやしい城(p.41)  勝手にミュージアムショップ / (p.130)  彰往テレスコープアルビレオ観測所報(p.134)  表紙挿絵:久賀フーナ、ロゴデザイン:Hx degawa 判型:A5判 142ページ  本体価格:1600円 発行:2022年9月]]>
    1,600円
    彰往テレスコープ
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    【電子版】机上のユートピア 彰往テレスコープMUSEUM Vol.02

    風と共に去りぬ書評―/生素 仁(p72〜75)  『やがて君になる』における「好き」と固有名―書評―/二重川統光(p76〜80)  Finder Chart/InternetExplorer96(p71)  企画展のあとで(p81)  彰往テレスコープアルビレオ観測所報(p83)  おまけ:端原市観光案内図  表紙挿絵:久賀フーナ、ロゴデザイン:Hx degawa 判型:A5判 88ページ 付図付き 本体価格:1500円 発行:2021年2月]]>
    1,000円
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    彰往テレスコープMUSEUM vol.03 臨海泡沫計画 -SEA SIDE BUBBLE PLAN-

    / 惟宗ユキ(p56〜63)  大阪の「歴史」の中の仁徳天皇-大阪文化史研究の視点から-/小田直寿(p64〜83) 
・常設展示 
 能「坊の岬」/ 妙瞬(p84〜91)  フィンランドのピアノの詩人―オスカル・メリカントを追って― / いりえった(p.92―101)
   平泉澄における歴史的なものの概念-天皇・建国・民族- / 二重川統光
   帝都・東京から脱出せよ!! -明治・大正期の首都機能移転論-(p.116〜128) 

 PARALLELS COLUMN / 天地明察と人形浄瑠璃(p.35)  PARALLELS COLUMN / あやしい城(p.41)  勝手にミュージアムショップ / (p.130)  彰往テレスコープアルビレオ観測所報(p.134)  表紙挿絵:久賀フーナ、ロゴデザイン:Hx degawa 判型:A5判 142ページ  本体価格:1600円 発行:2022年9月]]>
    1,600円
    彰往テレスコープ
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    【電子版】机上のユートピア 彰往テレスコープMUSEUM Vol.02

    風と共に去りぬ書評―/生素 仁(p72〜75)  『やがて君になる』における「好き」と固有名―書評―/二重川統光(p76〜80)  Finder Chart/InternetExplorer96(p71)  企画展のあとで(p81)  彰往テレスコープアルビレオ観測所報(p83)  おまけ:端原市観光案内図  表紙挿絵:久賀フーナ、ロゴデザイン:Hx degawa 判型:A5判 88ページ 付図付き 本体価格:1500円 発行:2021年2月]]>
    1,000円
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    彰往テレスコープMUSEUM vol.02 机上のユートピア

    風と共に去りぬ書評―/生素 仁(p72〜75)  『やがて君になる』における「好き」と固有名―書評―/二重川統光(p76〜80)  Finder Chart/InternetExplorer96(p71)  企画展のあとで(p81)  彰往テレスコープアルビレオ観測所報(p83)  おまけ:端原市観光案内図  表紙挿絵:久賀フーナ、ロゴデザイン:Hx degawa 判型:A5判 88ページ 付図付き 本体価格:1500円 発行:2021年2月]]>
    1,500円
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最近の記事

#文学フリマで買った本/文学フリマ東京35編 (月刊惟宗ユキ・11月)

さてそういうわけで2022年11月20日文学フリマ東京35で買ったものを紹介していく。 今回の文フリは”彰往テレスコープ”としてもサークル出店していたのだけど、当日の朝になって「店番足りてる?」とかいうナメたLINEが来たおかげで、かなりグルグル回ることができた。腹立つけど許してやろう。 #文学フリマで買った本まずは買ったものをザッと並べてみる。順不同でごめんね。【】内がサークル名で、文フリWebカタログにリンクしている。 PICK UP!!ピックアップは展示場につき3

    • 謎の短歌会・軽巡 ”かとり派” の歴史 (月刊惟宗ユキ10月)

      古本屋で300円でなんとなく買った『思い出のネイビーブルー―私の海軍生活記―』。そこから意外と面白いお話が出てきました。軽巡洋艦香取の士官室で繰り広げられた抱腹絶倒の短歌会。しかし、それも束の間の日常生活でしかなく…。そして”かとり派”の大宗匠はあの人の孫だった…?。 「1冊 300円」の本から  古本屋に行ったら、とりあえず何か1冊は買っておくことにしている。 狭い店内を荷物をもってグルグル廻って、楽しくと背表紙を見させてもらったのだから、別に欲しい本が無かった時でも、

      • 空想博物館雑誌「彰往テレスコープMUSEAM」vol.03 発売予告プレビュー

        空想博物館雑誌:彰往テレスコープMUSEUMシリーズ第3号!! 前回の企画展示に引き続く空想都市・端原をめぐるあれこれや、企画展示「存在しない過去」などの企画。そしておなじみ「常設展示」を堂々の142ページでお届け!! 全ページのダイジェストをお送りします。 ※紙面は編集状態のものです。実際の紙面と一部異なる場合があります。この記事はBASEショップ等に掲載されているものと同内容です。 彰往テレスコープ設計室2020年。彰往テレスコープは、江戸時代の思想家・本居宣長が19際

        • レプリカの墓 (月刊惟宗ユキ4月)

          世の博物館につきものなのが「レプリカ」だ。かっこよく名乗ってるが、要するにニセモノである。 全国の博物館にはいろんなレプリカが置いてある。家のレプリカ、仏像のレプリカ、電車のレプリカ、恐竜のレプリカ……。博物館に限らない。イベントのためのレプリカ、遠くの場所にあるものがどうしても欲しくて作られたレプリカ、失われてしまったものを復元するためのレプリカ。いかにも本物ヅラしたニセモノはこの世界にごまんとある。 しかし「レプリカの墓」と聞くと、誰が何のために作ったのか多少理解に苦し

        #文学フリマで買った本/文学フリマ東京35編 (月刊惟宗ユキ・11月)

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        • 月刊惟宗ユキ
          3本
        • 既刊紹介
          6本
        • 見せるだけだかんな!―絶版・入手困難本総展示―
          7本
        • 本居宣長の空想地図(vol.2連動企画)
          9本

        記事

          「不敬」になりかけた「尊王の聖典」/文部省『神皇正統記』

          南北朝時代の公家によって書かれた歴史書『神皇正統記』。「大日本は神国なり」ではじまり「尊王の聖典」として名高い。しかし戦前、この古典を口語訳したところ、なんと訳者の東大教授が「不敬罪」で告発されかける事態に発展した。なぜ「尊王の聖典」は不敬と呼ばれたのか?。(文・二重川統光) 本書は文部省社会教育局による「日本思想叢書」の第十編として昭和9年(1934年)に刊行された。「日本思想叢書」は第一次世界大戦後の思想の紊乱に鑑み、「国民精神を作興して皇国の丕基を鞏うする」ために、日

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          レイシズム、ナショナリズム、パンデミック、そして世界戦争へ―仁木稔《HISTORIA》シリーズ

          2004年の第一作『グアルディア』からスタートしたSFシリーズ《HISTORIA》。「新型コロナウイルスの世界的流行と人種差別や国籍差別の猖獗、さらにヨーロッパにおける帝国主義の亡霊が復活したかのような侵略戦争、といった現実を目の当たりにする2022年の私たちは、今や《HISTORIA》シリーズがどれほど人類の諸相を「リアル」に描いていたか身をもって知ることができる。」(文・生素 仁)  世界的に流行する感染症によって、グローバルに接続した世界秩序が崩壊。感染者差別や人種差

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          あやしいカミがうごめく謎の世界。ここは本当に日本か!? / 『イエズス会宣教師が見た日本の神々』

          16世紀、東の果てにあった国の人々は悪魔を崇拝していた。呪術師は叫び、聖歌隊はうたい、宣教師はビビる。宣教師たちの報告書による異教徒の国・日本のあやしき正体とは…(文・惟宗ユキ) 宣教師の報告 16世紀中頃、キリスト教団イエズス会はある島国の布教に躍起になった。島国の土着民たちは「カミ」や「フォトゥクィ」を信仰している異教徒たちで、ウォー(王)は「テンジム」と呼ばれるカミの孫であるという。 蒙昧な異教徒たちは「カミ」と呼ばれる悪魔を崇拝し、テンプルを建ててボンズ(坊主)

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          戦後社会が生んだ伝説の反社/溝下秀男『極道一番搾り』

          モハメド・アリがスラムのヒーローなら、溝下秀男は遠賀川のヒーローだ! 筑豊の伝説のヤクザが書いたドタバタエッセイ『極道一番搾り』『愛嬌一本締め』。人の底まで知り尽くした溝下は、愛情溢れるまなざしで「おもしろうて、やがてかなしき」ヤクザの世界を語る――。おい!なんで絶版なんだよコレ!(文・黒幕ちゃん) 溝下秀男という男を知っているか? 溝下秀男という伝説のヤクザをご存知だろうか。 生まれは筑豊、私生児として生まれて以降は数々の家をタライ回しにされ、小学校を卒業したのち捨てら

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          なぜ東京はこんなにもゴチャゴチャなのか?/石田頼房『未完の東京計画』

          「不便」や「ゴチャゴチャしてる」は、もはや東京の枕詞といっていい。「東京には都市計画がない」というのも、その理由としてよく語られるキーワードだ。だがほんとうにそうなのか。実は明治以来、東京でも無数の都市計画がつくられている。問題は計画がほとんど未完成に終わった、というところにあった。「未完の東京計画」を探ることこそ、東京を探ることなのだ。(文・惟宗ユキ) 空き地の正体 早稲田面影橋に住んでいた数年前、神田川のあたりにだだっ広い空き地が作り進められていた。この近所にはコインラ

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          「神聖ローマ帝国の死亡証明書」の創作者/ヨハンネス・ハラー『ドイツ史概観 ドイツ史の諸時期』

          最後にして最大の宗教戦争・三十年戦争を終結させたウェストファリア条約。神聖ローマ帝国を有名無実化したとされるこの条約は「神聖ローマ帝国の死亡証明書(死亡診断書)」と言われている。その言葉の出もとこそ戦前に出されたこの本である(たぶん)。教科書で知られるこの言葉は、著者:ヨハンネス・ハラーのナショナリズムからくる、辛辣な歴史意識に基づいた慨嘆だった――(文・二重川統光) 1648年、ウェストファリア条約(ヴェストファーレン条約)が締結され、ドイツを中心に戦われた“最後にして最

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          福沢諭吉が嫌いなキミへ…江戸っ子・柳北の小粋な生涯/前田愛『成島柳北』

          ――無限に広がる絶版本の海、捨て値の本もあれば、何かのはずみで価値が逆上する本もある。そう、古書は生きているのだ。ほら、俺はこんなに良い本を持ってんだぞ。見るだけだかんな、触んなよコラ。ーー note版彰往テレスコープでは定期的に書評を書いていくことにしました。縛りは「絶版本」。新刊書店では手にとることのできない、本との出会いをお届けします。第一回は前田愛著『成島柳北』。奥儒者として生まれ、最後の江戸の風流の目撃者であった柳北。福沢諭吉の対極に位置する、もう一面の明治言論人

          福沢諭吉が嫌いなキミへ…江戸っ子・柳北の小粋な生涯/前田愛『成島柳北』

          本居宣長は空想地図作家の元祖だった...? 江戸時代の空想地図をめぐる大冒険

          文:編集長・惟宗ユキ この記事は『彰往テレスコープmuseum vol.02』「企画展示・本居宣長の空想地図」の紹介記事です。 君は端原という都市を知っているか「えっ、本居宣長ってそんなタモリ倶楽部みたいなことしてたの!?」、というのは長年付き合いのある人に「企画展示・本居宣長の空想地図」の話をした時のリアクションだ。 空想地図という遊びは、近年ひろくしられるようになった。空想のたてものや街角を描くのは子供の遊びのようなものだが、最近は実にオトナゲなく超精密な空想地図を描

          本居宣長は空想地図作家の元祖だった...? 江戸時代の空想地図をめぐる大冒険

          宣長その可能性の外へ (生素 仁)

          生素 仁(いくもと-じん)が「企画展示・本居宣長の空想地図」を紹介する。   『彰往テレスコープMUSEUM vol.02』企画展示「本居宣長の空想地図」は、まだ無名な商家の次男でしかなかった19歳の本居宣長(小津栄貞)が作り上げた空想都市『端原氏城下絵図』および付随する『系図』の解説記事である。もっとも40ページ近くある記事の半分以上は端原の「観光タウンガイド」に割かれ、文書の解説は後半の10ページそこそこにまとめられている。なぜこのように特異な構成になっているのか。

          宣長その可能性の外へ (生素 仁)

          紹介「称徳天皇と雑物」(こうく)|『彰往テレスコープmuseum vol.02 机上のユートピア』収録

          称徳天皇と弓削道鏡…。ちょっと歴史をかじった人なら、この単語だけで脳内ピンク化は避けられないだろう。「歴史をかじった人」は「そんなの嘘だい。史実じゃないやい」なんて言うかもしれないが、ま、そんなことはどうでもよい。 『彰往テレスコープmuseum vol.02 机上のユートピア』収録作の「称徳天皇と雑物」は、そんな称徳天皇×弓削道鏡の説話の成立から、江戸時代に至るまでの変形・バリエーションその他を丹念に追いかけた怪作だ。奇想天外、支離滅裂、そして何より奇技淫巧。パラレル奈良朝

          紹介「称徳天皇と雑物」(こうく)|『彰往テレスコープmuseum vol.02 机上のユートピア』収録

          【本居宣長の空想地図】最終回 本居宣長編

          270年前、19歳の本居宣長が作った空想地図を解き明かすシリーズ。 このシリーズは『彰往テレスコープvol.2』(近日発売予定)企画展記事と連動した企画です。 ※この記事は前回の続きです。前回の記事はこちら ※バック・ナンバー一覧はこちら。 夢の終わり、夢のつづき 19歳の時に書き始められた『端原氏城下絵図』『端原氏系図物語』ですが、その制作はいつのころか中断を迎えます。 栄貞がこれをいつ中断したのかは全くわかりません。『絵図』の中には寺の名前も敷地も決まっているのに書かず

          【本居宣長の空想地図】最終回 本居宣長編

          【本居宣長の空想地図】その7 小津栄貞編1

          270年前、19歳の本居宣長が作った空想地図を解き明かすシリーズ。 このシリーズは『彰往テレスコープvol.2』(近日発売予定)企画展記事と連動した企画です。 ※この記事は前回の続きです。前回の記事はこちら ※バック・ナンバー一覧はこちら。 で、キミはいったい何がしたいのさ。 端原世界の説明は前回のでおしまいにします。これ以上は、言葉で説明するよりかは『絵図(彰)』を見ていただいた方が早いと思うからです。ここまで読んでくださった方には、端原世界がいかに狂気に満ちた緻密さで作

          【本居宣長の空想地図】その7 小津栄貞編1