「ボブの男の子 ー ケアの碧い鳥ー 」
紅顔の哲学者を目指して#6
2024年4月26日(金)
昨日は寂しい日だった。
かなり疲れている。寝ないといけない。
深夜2時を回った。
日付が変わってしまった。
あおくんのスペースを聞いた後も寝ないでいた。
すぐにさびしいという感情は消えたものの傷が残ったまま。
真夜中にそのあいてしまった穴を埋めるために本を選び始める。普段は哲学書ばっかだがエッセイが読みたい。
心の穴を塞いでくれそうな本を。それは今はエッセイや小説だった。
選んだものを机の上に積む。
10冊近くありそうな高さ。
「アメリカ紀行」「ラオスにいったい何があるというんですか?」「ここに住みたい」「ひと」「オン・ザ・ロード」「1Q84」 「旅の断片」「黄色い家」「極北へ」が積み上がっている。
まずは、「アメリカ紀行」。
すごくいい。結構前に読んだけれど、やっぱりいいなあ。
千葉雅也の旅の記録に癒される。
どこも場所を変えない、どこかの国や地名すら出てこない僕のつまらない日記とは大違いだ。
色々な場所に連れていかれる。様々な人との出会いやアメリカっぽい食べもの、僕が初めて覚えた哲学者の名前かもしれないドゥルーズ。かっこよく響いた。僕が哲学に興味を持ったきっかけを考えたりしたが、最初に脳に響いたこの哲学者の名前がそれなのかもしれない。
僕も好きな国に行って、思索したい。
いつかこの日記にも違国の土地が出てくるのを望みたい。
何冊か軽く読んで寝た。
だいぶ癒された。
僕はケアされるべき人であり、ケアされたい。
みんな、日々ケアされている。
子犬、子供、推し、親、ケアされケアしている。
去年の9月頃、まだ引っ越しをする前のこと。
インスタのおすすめに出てきたボブの男の子。
オシャレだなと思ってスルー。
それからもたまに僕のインスタの画面に登場する。
ちゃんと投稿を見てみる。
自撮りの写真がたくさん。
個性的でオシャレな子だなと思った。
でも特に興味はない。
特にアーティストやモデルでもないインスタでよく見かける、言ってしまえばフォロワーが少し多い一般人。僕と同い年くらいの子が自分なりのおしゃれな私服をアップしてたくさんのいいねとフォロワーを獲得するのは本当にすごい。
天性の才能なのだろう。
インスタを開くたびにボブの子が出てくるからアルゴリズムよ、しつこいぞとおもいながらもまたプロフィールに飛んだ。
プロフィール欄にYouTubeのリンク。
そうか、それもやっているのか。
興味本位で見始めた。
2、3日で全部の動画を見終わっていた。
なぜだろう。本当にわからない。
毎日のように彼の動画を見ていた。
全部見終わっても、同じものを見返す。
新しい動画が投稿されないか毎日待ち望んでいた。投稿されると今までにない嬉しさが込み上がる。
それからというものの今では僕の推しといっていい存在になっていた。なくてはならない存在に。別に会ったこともない画面越しの赤の他人が。
彼に出会ってから何かが変わったような気がする。もちろん人生が大きく変わった訳ではない。
日々目の前にあるのは僕の生活であって目を背けてはいけない現実。
嬉しい時も悲しい時もイライラする時も。全部目をそらさずに向き合わないといけない。
ふと見るX、インスタ。タイムラインにピンク色のアイコン、夜にビニール傘を持った黒い服姿のアイコン。
これが画面に現れると飛び上がるほど嬉しい。すぐに見てしまうか、好きなものは後に取っておく派だからか、時間を置いて投稿を見る。
インスタでライブなんかやっている時は、家までの帰り道を歩いている途中でもすぐにイヤフォンをつけて見始める。
なんでこんなに、彼の魅力に取り憑かれてしまったのだろう。本当にわからない。最初は全く興味なんてなかったのに。まさか"推し"になるなんて想像していなかった。なぜなのか誰か教えて欲しい。
誰も真似できないファッション。ボブもショートも。心地いい関西弁。声のトーン。身振り手振り。内容のない内容のある話。絶対にぶれない精神。ファンの子を大事に思う気持ち。やっぱり圧倒的なビジュ。ゆるさ。適当さ。何も考えていないようでそうではないところ。大人にない透明感。
魅力を言葉にするのも難しい。
言語化する必要もない。
僕が見ているその儘(まま)の姿がその魅力。
でもやっぱり、不思議でしょうがない。
本当に唯一無二の存在。
これからも好きでいるし応援したい。
僕の表現者としての技術がもっと上がったら、いつか彼の魅力を全て言語化したい。
そういえば、彼を知った時期と僕が哲学に興味を持ち始めた時期がほとんど同じでびっくりする。
本当に助けられたから、今も助けられているから、いつか直接会いたい。
ファンとしてとかそんなんじゃなくて、とりあえず直接お礼がいいたい。
仲良くもなりたいけど、それは後回しにありがとうと言いたい。退学しても投稿を辞めずに続けてくれてありがとう。
僕は、立派な哲学者になりたい。哲学者が哲学者とだけ交流するのはつまらないし、そうはしたくない。
彼のような人たちとの交流も大事で、既存の垣根を超えて活動していきたい。
かっこいいと若い子達から言われる存在に。
彼に僕の全力投球の表現者としての活動が、自然と届くようになって欲しい。
今までありがとう。
これからもよろしく。
じゃあなー🫵🏻
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