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親とではなく、宇宙意識とつながることの大切さ
私達は、本来宇宙と1つの存在だ。
合気道の創始者・植芝盛平(うえしばもりへい)先生は、よく「自己を宇宙と一つに同化させる」ことを言っていたという。
なぜ、自己を宇宙と1つにすることが大切かというと、「自分」と「その他」という分離の意識が無くなり、すべてが1つという感覚が深くなるからだろう。
すべてが1つという感覚が深くなっていくと、
早い、遅い
高い、低い
といった、何かと自分を比べるような感覚も無くなっていき、目の前にいる人も、競争相手や油断のならない相手ではなく、自分と同じ、大切な存在として接することができるようになってくる。
また、人だけでなく、あらゆる動物に対しても、自然に感謝と愛情を持つことができるようになるのだ。
僕は以前、あるカウンセラーの先生に「親替え」というものを教わったことがある。
その先生が言うには
本来、私達は宇宙と1つであり、宇宙とつながっているにも関わらず、多くの人は、宇宙ではなく、不健全な形で親とつながっている
というのだ。
つまり、宇宙本来の真理ではなく、心も体も、親の言うことが真理になっている状態と言える。
「これって常識だよね?」
「こういう時は、こうすべきよ」
心のなかで、そうしたつぶやきが多かったり(多くは自覚も難しいが・・)、言葉をよく使う人は気をつけた方がいいかもしれない。
自分の人生を歩んでいるつもりが、「常識」や「◯◯すべき」と思っているものに執着し、その価値観のほとんどが、親と同じものだったり、反対に親の生き様と真逆になっていることがほとんどだからだ。
真逆を生きるというのも、結果的に親の影響下にあり、その場合、不必要に人と揉めることが多くなったり、反対にやる気が湧かなくなってくることがある。
宇宙の真理に近い状態とは「あるがまま」を観れる、中立の状態だ。
その時の心は、特にこだわりがなく「どちらでもいい」という感覚に近い。
自分と意見が異なる人がいても、その人をコントロールし、変えることに意識を使わず、目の前の人を大切にしていく生き方になっていく。
同じプロジェクトをすすめる仲間の場合は、よく話しあって、お互いがやりたいと思っていることをすり合わせ、時に、あわなければ解散することも出てくるだろう。
親と不健全な感覚でつながっている時と、宇宙とつながっている時とでは、心の状態がまるで違う。
親とつながっている時は、心が何かに突き動かされるように衝動的に動き、興奮しやすく、1つの型に自分も相手も合わせようとしてしまう。
たとえ宗教に入ってなかったとしても、多くの人にとって潜在的に入っている神様像は、実は親の姿とリンクしていることが多い。
いわゆる、悪いことをしたら神様がバチを与え、神様のいうことを聞いた人だけが救われる、というものだが、本当の神様は、そんな小さいことを考える存在なのだろうか。
僕は、宇宙の意識=神の意識と思っており、その意識は、特定の状況を守ろうとしない人にバチを与えるような存在ではなく、すべてをゆるし、受け入れ、でも時として、今回のコロナのように、人によっては神罰と思うようなことも、大きな視点から観れば、人々の魂の成長につながるような、氣づきを常に与え、暖かく見守ってくれている存在のように思うのだ。
だから、宇宙と1つになった感覚のときの心の状態は、静かで平穏そのものになれる。
いいことがあれば、もちろん喜ぶが、ハイになるような感じではなく、内側から湧き出てくるような喜びがいつも続き、嫌なことがあっても「なんとかなるだろう」と、どこかカメラを一歩ひいた視点で、楽観的でいられるのだ。