自分が変われば、周りが変わる
去年から「風の時代」と一部で聞くようになったが、今の時代は本当に意識(氣)と現実の反映が早い。
自分の思い込みを手放したり、潜在意識を変えた瞬間、すぐ現実に変化が現れるようになったからだ。
先日、お気に入りのカフェに、大声でくしゃみをし、独り言をブツブツ言い続ける、おじさんが入店してきた。
気に入っていた静かなカフェだけに、最初は会う度に
「いやだな」
と思っていたが、こういう時こそ相手を変えようとするのではなく、自分のなかにある思い込みを見直し、手放すことをはじめたのだ。
「この人は、一体僕に何を教えてくれているんだろう?」
最初は、自分が過去に出会った、嫌いな誰かのことをおじさんと重ねて見て、反応していたのかと思いきや
自分の本音の声を掘り下げていくと、最後に行き着いたのは
単に、僕自身がそのおじさんのように
「あたり構わず、公共の場であることを気にせず、好き勝手にやりたい!」という気持ちがあったことだった。
最初は、自分でそんな気持ちが出たことに驚いたが、おそらく子供の頃
「公共の場では静かにしなさい」とか「周りの人の目を気にしなさい」
と言われ続けてきたことが引っかかっており、その気持ちが、自由に振る舞っている、お祭りおじさんを通じて揺さぶられたのだと思う。
そんな自分の本音を認めてから、僕は
「公共の場では、大人しく静かにしておくべきだ」という◯◯すべき、という義務感をやめて
「公共の場で、大人しくしていても騒いでも別にどちらでもよく、今僕が在りたい方を選ぶ」
という、中立の感覚になった時、あれほどいつも狙ったかのようにカフェで鉢合わせるお祭りおじさんと出会わなくなった。
もちろん、仮におじさんがいたとしても、もう以前のように
「カフェで静かにしてほしい」とか、コントロールしたくなる気持ちはほとんど無くなっているだろう。
大事なのは、おじさんと会わなくなったことではなく、僕自身の意識が変わったことで、その人のことが気にならなくなり、自由にしてあげられるようになったことだと思う。
こうした体験をするたび、つくづく「意識が先で、現実が後なんだなぁ」と感じる。
でも、この3次元をリアルに感じる私達の多くが「現実が先で、意識が後」と思いこみがちではないだろうか。
自分が今不幸に感じるのは、◯◯のせいだ、と、現実に起きている人や状況に責任を押し付ければ、自分で責任をとることができず、いつまで経っても、人生が前に進まなくなってしまう。
それが過去、子供の時に体験したことであったとしても、元を辿れば、私達が生まれる前に決めた運命的な流れのなか、体験をしたかったことなのかもしれない。
いずれにしろ潜在意識レベルの世界では、まず自分が選び、その結果現実が後からやってくるのは間違いないようだ。
そして、「意識が先で現実が後」という実感が深くなるほど、自分が理想とする現実を引き寄せるのが簡単になっていく。
努力も頑張りも必要なく、ただ「こうなりたい」ということを決めて、自分のなかにある不要な思い込みを手放していけばいいだけだからだ。
また、トラブルが起きた時も、自分の思い込みがその状況を作り出したとしたら、それが一体何かを見ていけばいい。
人生は、思った以上にシンプルで自由な場所のようだ。