読書記録 「性格が悪い」とはどういうことか

年始に読むにはちょっと重くないかと思われたかもしれませんが、年末から休み休み読んでました。そして、心の健康な方ならしんどさなく面白く読んでいただけると思います。

本書ではダークな性格特性を説明していくところから始まります。
マキャベリアニズム
サイコパシー
ナルシシズム
サディズム
スパイト
これらの言葉はなじみのあるものが多く、性格の悪い人というとすぐに思いつくもののような気がします。同時に、これらは性格特性というだけあって高低差はあれど誰もが持っているもの。社会面において有効に働く場面があること。そして淘汰されず残っているということは人類にとって必要な特性なのではないかといった内容です。(ものすっごく、ざっくりなうえにほかにも興味深い章について省いていますので是非本を読んでください。)

読みながら自己愛性パーソナリティ障害とか、自他境界性パーソナリティー障害とかあのあたりとどんな相関関係にあるのかなぁ、などと考えながら読んでいました。
心理学専門ではないので、どうもこの辺りの理解が足りないんですよね。

なんでこの本を読んだかというと自分自身が性格が悪い自覚があるからです。別にサイコでもないしサディズムでもないし、ちょっとナルはあっても正常範囲内だと思うけど、圧倒的に面倒くさがりで人との関係をリセットしたくなるからです。ものすごく仲のいい友人は2人いますが、それ以外は基本切れてます。場所が変わったら周囲の人は変わるもんだと思っているのでそこまで悪いことだと思ってないんですけど、そういうドライさもふくめてある種の人にとっては「性格が悪い」認定されるんだろうなぁと考えてます。ちょっと、このあたりは本書とはずれてますね。

もう一点あって、昔からちょっと癖のある方に好かれたり、反対に極端に嫌われたりする自覚があります。
サディズムとかナルシシズムといった確固たるアイデンティティをお持ちの方ではなく、パーソナリティ障害をお持ちなんだろうなぁという方。
そういった方たちに、ほかの人以上に自分を受容してくれると勝手に期待されて好かれたり、裏切られたと思い込まれたり。(皆さん同性なので恋愛感情ではないんですけどね)
これ、お仲間いらっしゃいませんか?
今回、適応障害になったのはこれも要因の一つなんですよね。
社会人として復帰する前に、やっぱり私自身が人間関係の距離感関連の訓練が必要なのかもしれないと思ってます。

いくつかこのあたりの本は読んでるんですけど、どうも本人はこんな性質ですよ~。とか、こう対応しましょうといったものはあるんですけど、こちらはその手順通りに対応したり、なんだったらちょっと距離を置いているのに絡まれるパターンについてはあんまり見つけられず。

このあたりの悩みに有効な本があったら是非教えてください!

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