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外国人観光客は、文句があるなら日本に二度と来るな!は、正しいのか

2025年1月2日。今日、Yahoo!ジャパンのコメントランキング堂々の第1位は、「日本とか駄目国家すぎてごめんなさい」であった。


☆☆☆


これ↓




「また来たいかと言われたらごめんなさい」 ドイツ人やアメリカ人、オランダ人がこぼした日本への本音 改善してほしいこととは

出典:hint-pot

日本に来たアメリカ人さん

出典:同上

日本に観光に来たオランダ人さん

出典:同上

昨今、円が安いこともあり、日本には月間300万人以上の外国人観光客がやってくる。

そして彼らは日本の悪口を行って帰っていく。

これに対して正義のヤフコメ民(爆)は、郷に入れば郷に従え!来たくないならもう二度と来るな!

と、ネット民大好きな、正論を振りかざし溜飲を下げる。

30年くらい同じこと言ってる。ルーティーン。

2025年、令和7年になり、個人的に社会科学的に思考し、このワンパターンの事象について感想を書いてみる。

まず私が思うことは、日本のネットメディアってすんんんごく馬鹿だな。

流石、一人当たりGDP(国民所得)で、香港に負け、マカオに負け、シンガポールに負け、台湾に負け、自民党の円安政策で2年連続韓国に負けた、アジア6位の経済大国。知能低すぎ。

が雑感である。統計を使わず炎上を狙った、この手の記事がバズって社会科学を使わないのであれば、そりゃ国民所得で(最低賃金でもだが)、韓国に2年連続で負けるのは必然である。

が個人的な主観である。

みなさんは脳みそが付いてますか?論文を読んでますか?

ネットのゴミ記事ばかり読んでませんか。っていうか、ネットの記事って全部ゴミだって気づいてますか。

観光地政学を使ってみよう。

いわば地政学の応用である。観光にも使えるため、使えるのもは使う。

スペインのサグラダ・ファミリア · アルハンブラ宮殿にいる観光客は誰が主流だろうか。

イギリスのビックベン(国会議事堂)を観光している人は、誰が、どの国の人が多いか。

思考してますか?



バルセロナ サグラダ・ファミリア · アルハンブラ

出典:JTB世界遺産の度

ロンドン ビックベン

出典:RADIKO

スイスの美しい街並みを歩いている観光客は誰が多いか。

フランスのルーブル美術館には何人が一番多く居るか。


スイスにもフランスにも日本人観光客はいる。

しかし20人に一人以下。5%未満である。

フランスを観光しているのはフランス人かまたはその周辺の富裕な国の人々。

具体的にはドイツ人、イギリス人、スペインとイタリアの富裕層が主流である。

イギリスの観光名所にいるのも富裕な近隣諸国の人たち。つまり、自国民であるイギリス人以外だとフランス人、ドイツ人、イタリア人、アイルランド人が主流である。


日本からフランスに行くと、片道で1.5日掛かるし何より旅費が30万円以上掛かる。時差もあり体調を崩しやすく、コスパが悪いため、世界の人々は、たとえ海外旅行でも遠くの国々に行く人は少ない。少数派である。

つまり、観光というものは、自国民を除くと、近場にある富裕な国々の人が観光客となり、観光名所に訪れるのが原理原則なのである

ちな、昨年3月の日本にやってきたインバウンド観光客の国籍別構成比はこちら。



2024年3月単月 インバウンド観光客 国籍別構成比

出典:worldshopping

日本に観光に来て一人当たり30万円くらいお金を使う人。

その金は年約10.8兆円(300万人*30万円*12)であり、これは全て日本人の所得となる。

GDPで言うと自国通貨を売って日本円を買い、その日本円で日本で消費して
くれる。よって、GDP構成要素における純輸出に該当する。日本人の所得増の一つである。

日本人一人当たりで観光客から年10万円受け取っていることになる。

そのうち、中国人、韓国人、台湾人の3国籍だけで50%を越す。

私たちは一人当たり年5万円くらい韓国人や中国人から金を受け取っている

さらに東南アジアのフィリピンやベトナムやシンガポールの富裕層も合わせると、日本でお金を使って日本人の所得をしこたま増やしてくれているのは、アジアの人たちである。

インバウンド観光客はアジアだけで75%を越している。

ドイツ人なんてたったの1.5%。オランダ人なんて0.5%以下(笑)。

なんでこんな無能どもに、金使ってくれてない、全然来てくれない遠い人たちの意見を必死こいて聴かないといけないわけ?

NHKでYOUはどこから日本に来たの?

の番組やってると、日本に来たのは綺麗でピカピカな先進国の人たち。

具体的には西側諸国。ノルウェーとかスイスとかフランスとかイギリス人とか、綺麗な人たち。

でも、実際に、日本人の所得をしこたま上げている人。

日本に観光に来まくってる人たちは実は近場のアジアの人たちが75%以上を占める。

なぜ、JR山手線の新宿改札口の表記が英語、中国語、ハングル語なのか。

なぜ、フランス語やポルトガル語やラテンアメリカで広く使われているスペイン語ではなく、英語以外近場の国の言語なのか。

それは日本でお金をいっぱい使ってくれているのは日本の周辺の先進国の人たちだから。

台湾とか韓国とか香港とか中国人とか日本人が一番馬鹿にして見下してる人たちが、実は日本人に一番お金を配っている。

ネットの主流派は毎日、韓国人調子に乗るなよ!中国人はマナーがなってない!許せない。

とか馬鹿なことを言う。

一番マナーが悪いのは中国人だとか言う。

(そもそも日本に一番多く来てるのが彼らアジアの人たちなんだからトラブル起こすのも発生率同じなら彼らが一番多くなるのは当たり前。ドイツ人の40倍多く来てるんだからマナーの悪い奴が最低40倍以上いるのは当たり前。ちなみに日本のメディアは馬鹿だからドイツ人のマナー違反は報道しないのに、中国人のマナー違反はたとえ1件あっただけでも絶対に報道する。炎上してアクセス数増えて広告費を多く受け取れるから。日本のネットは低知性なので仕方ない)

アメリカ人や欧州の人たちは日本人が一生懸命英語を覚えて向こうに観光に行くとき一生懸命英語を話すのは当然だって言うのに、彼らアメリカ人やドイツ人は日本に来ると一生懸命に日本語を話さず、母国語のドイツ語や英語でOh No!とかゴミクズみたいなことを言うわけよ。

日本人に英語で話せっていうなら、彼らが日本に来た時は日本語で話せばいいじゃん。なんで自分たちが上の(上位の)民族だって思っちゃってるの。たかだか白人の分際で。底辺のくせに。

日本にお金を持ってきてくれてるのはアジアの人たち。

日本人が(観光上)仲良くすればいいのは、所得の75%以上を増やしてくれている(しかも今後も経済が日本を追い抜き観光客として大勢来てくれる、爆買いしてくれる)、観光客の75%以上を占めるアジアの人たち。

アジアと仲良くすれば良い。全然来ないのに文句ばっか言う欧米人とか知らんがな。

アオリ記事で炎上起こして金を稼ぎ、観光地政学の論文すら読んでないのが日本のネット記事。

地場を見てない。観光名所行けば中国人だらけなのに。取材してない。

一生懸命日本語話そうとするアジアの人たちのが個人的には好印象を受けますわ。クソ左派の私ですら。

そりゃ韓国に負けますわ。ジャーナリズムが機能していない。日本のネットは底辺。

(おしまい)


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