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命の危険がない。だから人は悩む
人間という生き物は、動物の生態系のどこにも位置していない。いつかの理科の授業でとっくに履修済みだ。陸がライオンで空が鷹で、海がシャチだったかな。生態系というどうしようもないものを作り出す動物なんだから、それを眺める第三者であることは自明である。
人は他の動物よりも命を落とす心配をしなくてもいい。唯一心配する対象といえば、あなたの隣にいるヒトという生き物くらいだ。(先進国であれば)日常生活にライオンなんていないし、鷹からすれば人間なんて食糧を奪う対象でしかない。もしかしたらその対象でもないかもしれない。特に、日本では最低限の生活は保証されているわけだから、生きていくのにまったく困らない。
余った時間で何をするか。そう、「悩む」である。どんな人と将来暮らしていきたいかだとか、子供が必要かどうかだとか、今日の昼ごはんは何を食べようかだとか。ただひたすらに悩む行為を繰り返してる。ある一定考えるという行為には意味があると思う。でも、考えすぎるのには意味がない。行き着くところまで行ったら、もう行動するしかないと思っている。〇〇すぎることに関しては、前回の記事でも同じようなことを書いた。
で、人ってなぜ悩むのかというところに至る。今よりも少しでもいいから幸せになりたいから。あの人と暮らして子供を作って幸せな家庭を作りたい、転職して今よりもお金を増やして幸せな生活を過ごしたい。いろんな事情はあるが、今の状態より良い状態になるために、"しっくり"くる選択をしたい。失敗したくない。だから悩むのだ。悩むのに必要なのは、精神と時間くらいだ。お金もかからないし、リスクもない。この2つさえあれば、人は永遠と考え続けることができる。そうやって人は鬱状態になる。
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