ビジネス書を読むと「思考力」が身につく~其の2~
思考を身に付ける4つの読み方
については、先日お話ししました。〈もう一度復習したい方は知識の体系化、知識の解釈力をそれぞれクリック!〉
しかし、「知識の体系化」や「知識の解釈力」という目的だけで本を読んでも、残念ながら『思考力』が高まることはありません。
なぜなら、「知識の体系化」や「知識の解釈力」は知識を起点としているからです。
ビジネス書に書かれた「知識」というのは、出版された時点で『誰もが知ることが出来る事実』になっています。
その「知識」が役に立てば立つほど、広く世の中に知れ渡るスピードも速くなります。つまり、「誰もが知っている知識」になるスピードが速くなるのです。
そうなると、もはや、『オリジナルの知識』ではなくなってしまいます。
そこで今回は、知識を起点としないための本の読み方を4つ、ご紹介します。
疑問をぶつけながら読む
ビジネス書を読むときに重要なのは、
「なぜ?」
という疑問を持ちながら読み進めるということです。
短絡的に書いてあることをそのまま鵜呑みにするのは、あなたの思考を眠ったままの状態に保ってしまいます。
思考を呼び起こし、思考を巡らせながら読む。
それこそ、「疑問を持ちながら読む」ということに繋がるのです。
視野・視座・視点の違いを注意しながら読む
【視野】
ビジネス書を書いている著者と、私たちの「視野の広さ」は異なります。
「視野の広さに違い」を意識しながら読むことで、そのビジネス書はあなたの思考の範囲を飛び越えて、あなた自身の視野を広げてくれるのです。
【視座】
「視座の高さの違い」を意識することも、大きな学びになります。
著者はどのような視座で、この内容を書いているのか。
経営的な視座、社会的な視座、市場競争の視座。
あらゆる視座がありますが、「視座の違い」を意識して読書すると、思考力を鍛える助けになります。
【視点】
「視点の角度」を意識しながら読むことで、あなた自身の見ている世界の解像度は上がっていきます。
どんなに抽象的な概念も、視点を多く持つことで、その輪郭はクリアになり解像度が上がっていきます。
「視点の多さ」は思考を柔軟にし、多角的に見ることが出来るようになり、思考力を高めることに繋がっていきます。
時の流れを意識しながら読む
物事には時の流れが存在します。
「過去」「現在」「未来」
という時の流れによって、これまた
「変わるもの」と「変わらないもの」が存在します。
ビジネス書に書かれていることは、「変わるもの」なのか、「変わらないもの」なのか。
時代の流れに沿った「トレンド」なのか。
大きな変化の前兆である、ターニングポイントなのか。
こうした時の流れを意識して読むことで、「長期的な視点」「短期的な視点」という時の繋がりも確認することが出来ます。
こうして手に入るのは「先を読む思考力」です。
思考の流れをトレースしながら読む
著者は、著者なりに、本質に迫っています。
それを、パクっていただくことも、学びでしょう。
ただ、思考力を高めるためには、「その本質に迫るまでの思考の流れをたどる」ことです。
どのような結論も、そこに至るまでのプロセスが存在します。
そのプロセスに注目し、自分の思考を巡らせ、自分の知恵に変えていくことができれば、再現性の高い『思考プロセス』を手に入れたことになります。
これが、「法則」となります。
これを実践することで
「正解を探す人」から、
「正解をつくる人」に変わることが出来ます。
これが、『思考を鍛える読書』の成果となります。
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