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これを読めばだいたい内容がわかっちゃう尾崎的書籍紹介



『論語と算盤』現代語訳

渋沢栄一著 ちくま新書


《2024年から新しくお札になる渋沢栄一!》


先の見えない時代に、どう生きるべきか?

迷ったときや悩んだときに立ち返りたい原点。

渋沢栄一の言葉が、あなたを変える!



📗大きな志と小さな志との調和

《大きな志》

「これなら、どこから見ても一生を貫いてやることができる」

という確かな見込みが立ったところで、初めてその方針を確定するのがよい。

《小さな志》

すでに根幹に据える志が立ったならば、今度はその枝葉となるべき小さな志について、日々工夫することが必要である。


📗「経済活動」と「富と地位」

「まっとうな生き方によって得られるならば、どんな賤(いや)しい仕事についても金儲けせよ。しかし、まっとうではない手段をとるくらいなら、むしろ貧賤(ひんせん)でいなさい。」


📗目的を達成するためには手段を選ばない

目的を達成するためには手段を選ばないというのは、成功の意義を誤解している。さらには、どんな手段を使ってでも豊かになって地位を得られれば、それが成功だと信じているものすらいるが、わたしはこのような考え方を決して認めることができない。

素晴らしい人格をもとに正義を行ない、正しい人生の道を歩み、その結果手にした豊かさや地位でなければ、完全な成功とは言えないのだ。


📗成功と失敗は自分の身体に残ったカス

成功と失敗は自分の身体に残ったカスのようなものだ。人は人として成すべきことを基準として自分の人生の道筋を決めていかなければならない。

だから、失敗とか成功とかいったものは問題外なのだ。

とにかく人は、誠実にひたすら努力し、自分の運命を開いていくのがよい。


📗《考察&感想》

「成功や失敗といった価値観から抜け出して、超然と自立し、正しい行為の道筋にそって行動し続けるなら、成功や失敗などとはレベルの違う、価値ある生涯を送ることができる」

と締めくくられている本書は、人は誠実に、正しい道を歩み、まっとうに生きる者は成功などというものにとらわれなくても、生涯を価値ある素晴らしいものにできるのだと言っています。


迷ったときや、悩んだとき、立ち返る原点はこうした「人格主義」の考え方なのだと、私はとても共感しました。

そうでなければ、真面目に生きる、真っ当に生きることが、バカバカしいものになってしまう価値観が生まれてしまうと感じるため、救われた気持ちになりました。


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