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人はなぜ悩むのか
悩みが尽きない理由
悩みが尽きないのは自分のことばかり考えているからだ
多くの人は悩みが尽きない人生を送っていると思います。
なぜ悩みが尽きないのか?
それは、人間的成長が足りていないのかも知れません。
人の目が気になってばかりいる人は自分のことしか考えていない人だ
このように、自分のことしか考えていない人というのは、古典を読むことで悩みの根本的な原因がわかります。
儒教の言葉に
『修己治人(しゅうこちじん)』
という言葉があります。
「人を治めるリーダーとなる人は、まず先に自分を修め(人間としての修行、勉強をすること)、その後で人を治め(統治)なさい」
という意味になります。
私がお店でオーナー店長だった時、「部下」をコントロールしようとしていたことがありました。
思い通りにいかないと、とても腹が立っていて…
思えば、自分のレベルが上がらないと、人を治めることなんてできないのですよね。
上司のレベルが低いと、部下はそれ以上にはならないものです。
このように、問題は自分にあるのに、相手のせいにしたり、相手に求めてばかりいるのは修己治人ができていない状態といえます。
まずは、自分を修めなくてはいけなかったのです。
かつての私のように、原因を相手に求めて、「なぜわかってくれないのか?」と矢印を相手に向けてしまう人は、人からなぜ良く思われないのか、なぜ誤解されるのかと、人からどのように思われるかを気にしすぎてしまうのです。
それは、自分のことを中心に考えているからともいえるのかも知れません。
西郷隆盛は『南洲翁遺訓』(松浦光修・PHP研究所)の中で、次のように言っています。
「人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして己を尽くし人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬ可し」
多くの人の悩みが、相手にわかってもらえないために、相手にどう思われているか気にしすぎるために起こるのであれば、西郷隆盛は、そんなことは相手にするなと言っています。
人のことを気にせず、人に求めず、とがめたりもせず、自分が他人として正しいと思う道をひたすらやっていけばいい。
と言っています。
自分と、他人を比較するのではなく、自分が信じた道を天に見守られながら、ひたすら進むのだと言っているのです。
そこには、自分と天があるだけです。
人の目も気になりませんし、他人を相手にすることもありません。
これほどまでに、自分を高めることに集中することができたら、自分の人間力を上げられそうですね。
人間の悩みが無くなることはないと思いますが、西郷隆盛やアドラーも『自分自身を高めることで悩みを自分で消化する方法』を身に付けたのかも知れませんね。
私たちも、古典を読み、これらの偉人が歩んだ道をたどりながら、自分を高めることに集中してみたら、今までの自分では見えなかったものが見えるようになるかも知れませんね。
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