見出し画像

人間は感情の動物

幸せの定義


感情ノートをつけましょう

「感情ノートをつけましょう」

幸せの定義を自分の中で持つために必要なことに、「感情ノートをつける」ことがいいらしい。
手帳やノートに少しでもこだわったことがある方なら、こうした「感情ノートをつける」という類のことは実践済みなのではないでしょうか。

日々の生活の中で、心が動いたことを書き留める。
すると、自分の何の変哲もない日常から、自分だけの特別な体験が露になる。
これを日々、続けていくことによって、自分の幸せの定義が定まってくるのだとか。

本当だろうか。

感情には種類がある

当たり前ですが、感情には種類がありますよね。
喜怒哀楽のことでしょ?
そう考えるのはまだ早いです。
もっと、考えてみてください。

楽しいとき、楽しい気分が100%でしょうか。
そんなことはないですよね。

ディズニーランドに家族で遊びに行きました。
早朝から遊んで、気がついたらもう20時。閉園まであとわずかです。
そこからの楽しい時間は、楽しい時間よりも寂しさが強くなってくるのではないでしょうか。

このように、感情には割合というものがあります。
感情の割合を変化させていくと、感情というものは、無限に存在するように感じられると思います。
まさにそうなのです。

「感情ノート」を書こうと思ったら、より精度を高めるためには、そうした細やかな感情の一つ一つを書き留めていくという作業が必要になると思うのです。
「今日は、ディズニーランドに家族で行った。めっちゃ楽しかった♪」
ではダメなのです。

感情は周囲に影響される

もう一つ言うと、感情というものは、周囲に影響されます。
どういうことかと言うと、周囲が良いと思ったものを「良い」と思ってしまうことに似ています。

あなたはお気に入りのバッグを買いました。
前から欲しかったのですが、なかなか買えず、ようやく手にしたバッグです。必然的に、このバッグの良さを人にも教えたくなります。
すると友人から
「え?こんなバッグが欲しかったの?色味もおかしいし、どこがいいのかわからない」
と言われてしまいます。
あなたはどう思いますか?
「え?なんでこのバッグの良さがわからないの?あの人の持っているバッグこそ、色も形もへんじゃない!人のこと言えないじゃん!!」
と怒りをあらわにするのではないでしょうか。

では、これが、一人の友人ではなく、複数の友人だったらどうでしょう?
「え?こんなバッグが欲しかったの?色味もおかしいし、どこがいいのかわからない」
と、複数の友人から言われたあなたは、どう思うでしょうか?
悲しみに苛まれると同時に、その欲しくて欲しくてたまらなかった、ようやく手にしたバッグへの愛情が失われるのではないでしょうか。
それだけならまだしも、「そう言われたら、そんな気がする」とまで考えて、思ってしまうかもしれません。

これは、自分の感情が周囲によって影響されていることの典型的な例です。
例えば周囲から賞賛されれば、自分の高ぶった感情をもっと高ぶらせることができます。
ですから感情も、「本当に感じていること」を感じ取る力が必要なのです。

「感情ノート」って、言うほど簡単ではないように思うのです。

今回取り上げた「感情ノート」についての記述がある文献はこちら。


とっても嬉しいです!! いただいたサポートはクリエイターとしての活動に使わせていただきます! ありがとうございます!