疲れている時に向かないこと
寝不足は本質が見えないが体で文章を覚えることが目標
今日は夜勤明けである。
夜勤明けに何かを考えることは向かない。
これは、私が朝活として文章を書いていることにも通じている。
頭が疲れていては、考えられないため、いろいろな決定を下すことには向かないのは、多くの人が承知のことと思う。
ましてや、こうした文章は、言葉の羅列である。
言葉というものをナメてはいけない。
自分で必死に考えた言葉でも、間違った使い方をしていることがあるのに、必死に考えられない状況でこうした文章を書くということ自体、本来行うべきではないことなのだ。
ではなぜ、こうして書いているのかといえば、文章を書く仕事を請け負うようになった時には、そんな悠長なことは言ってられないからだ。
「ごめんなさい。今日が締め切りなのは承知していますが、今日は寝不足で頭が回らないため、明日にしてもらえますか」
などと言っていたら、間違いなく契約を切られるだろう。
そのため、じっとしていると眠ってしまいそうな状態でも、どれだけの文章が書けるのかといった勝負なのだ。
これほどの状況下においても、人を「ほう」と納得させられるほどの文章が書けたら大したもんだと思う。
私は今年一年間で、ライティングを徹底的に学ぼうと思っている。
先月までは、一つのコースだけを受講していたため、一週間に一本の課題提出だったのだが、今月からは三つのコースを追加で受けることになり、課題も一週間に四本の課題提出となる。
これによって、一週間で見てもらえる文章が増える。
文章の上達に一番効果的なのは、“フィードバックの数”である。
自分の文章の、どこがどのようにいけなかったのか、原因を知り、改善方法を学ぶことが最重要ポイントとなるのだ。
自分で書いているだけでは、“自己満足”になってしまい、決して上達しない。
添削してもらい、悪い点を改善してこそ、良くなっていくものなのである。
今まで私は、文章というのは、他人に直されたら、他人と同じ文章になってしまうような気がしていた。
型が同じになったら、同じような文章になるものだと思っていたのだ。
しかし、実際は違った。
他人に添削されたからといって、どれも同じ文章になるわけではなのだ。
型を学び、基本を学ぶことで、やっと自分のオリジナルになる。
“守破離”が基本なのだ。
「守って」型を学ぶことで、基本を学び。
「破って」型を破ることができる。
「離れる」型から離れることで、自分のオリジナルとなる。
私は、こうした型を学んだことがなく、少しだけ「他人よりも読書している」ことを鼻にかけてきた。いい文章を読めば、いい文章が書けると思っていたのだ。
もちろん、まったく関係ないことはないが、いい文章を読んだところで、いい文章を書くことはできない。
「読む」と「書く」というのは、まったくの別物なのだ、
話せても書けないように、読めても書けないのである。
少し読書したくらいで、いい気になっていた自分が恥ずかしいと感じている。
課題を提出すると、自分の文章の至らなさが目に見える。
自分が思い描くような文章は書けておらず、バカみたいなミスを連発していることも多々ある。
一番ショックだったのは、前回である先週の課題提出である。
不特定多数の第三者が読むことが、まったく頭に入っていなかった。いつもなら、こんなくだらないミスはしないのに、くだらないミスをした。
がっかりした。
どれだけ書いても、上手くなっているようには感じない。
それくらい、同じミスを繰り返している、
これが本当に、上手くなるのか、自分ではよくわからない。
しかし、信じてやり続けることが重要だ。
ある意味、バカになる必要がある、
何も理解していないバカになったと思って、何も考えずに行動することが大切なのだ。
そうしないと、結果はついてこない。
「こんなことは無意味じゃないか」と考えてしまっては、決して上手くいかない。
賢くなってはダメなのだ。
書いて、書いて、書きまくった先には、“感覚”が待っていると思っている。
これは、私が二十五年間飲食業界に携わって気づいたことだ。
料理を作る時、私は感覚で作っている。
料理の経験を積むと、味見をしなくとも、目分量で味がわかるようになる。
おそらく、こうした感覚が、文章にもあると思っているのだ。
強いて言えば、“体で覚える”というものに近いだろう。
自転車をどうやって乗っているのかを、説明しにくいように、体で覚えていることは感覚でやっていることが多い。
体で覚えて、文章が書けるようになることが、私の目標と言ってもいい。
書きまくることによって、私の体が文章を覚えたその時にはきっと、考えて書くのではなく、疲れていても文章が難なく書けるようになるのではないかと思っているのだ。
高熱を出しても、料理を作ることができたように、寝不足であることに気づかなかったというくらいに、ナチュラルに文章を紡いていける、そんなライティング技術を身につけることが、今年の目標なのだ。
果たして、この寝不足状態で書いた文章を、後で見返したとき、「なんじゃこの文章は?!」となっていない事を祈ろう。
とっても嬉しいです!! いただいたサポートはクリエイターとしての活動に使わせていただきます! ありがとうございます!