17.振り切れた先に見えてきた景色
個性的な生き方とは、例えていうなら、道のないところに自分だけの道を作り出し、進んでいくようなものだと思います。
もし、今歩いている道に、他の人が絶えずいたり、歩きやすかったり、行く先に何があるかが予測可能だったりするなら、それはきっと、他の人も歩いている道であり、そこで発揮できる自分のオリジナリティは、限られたものになるのではないでしょうか。
これは、どちらがいいとかすごいとかではなく、生き方の好みの問題なのだと思います。
つまり、自分がどう生きていきたいのか、ということ。
以前のわたしは、周りの人に認められ、受け入れられることが、とても大切でした。
ちょっとでも批判されたり、自分が思っていた反応が得られなかったら、途端に不安になり、出した手をひっこめる。
もしかすると、周りからはそんな風には見えていなかったかもしれませんが、実際は絶えず周囲の目を伺っていました。
今は、当時からは想像がつかないような生き方にシフトしつつあるなぁと感じています。
では、個性を存分に発揮しながら生きていくには、どうしたらいいのでしょうか。
それは、自分の
こうしたい
これやってみたい
なんか惹かれる
ピーンとくる
楽しそう
好き
これらの感覚を、実行に移しながらとことん突き詰めていくこと。
そう、中途半端ではなく、とことん。
それが、つぐさんに教えてもらった、個性の作り方です。
彼の言う通り、これらの感覚を突き詰めていくと、個性的な生き方にならざるを得ないのだなぁと、実感しています。
そしてそれは、そのことをよく思わない一定数の人が、離れていくことでもあり、それを受け入れることができるかどうかは、ひとつのポイントだなと思います。
そして、変な目で見られたり、変な人呼ばわりされることも、諦める。笑
中途半端ではなくとことん突き詰めるとは、言い換えると振り切れていくことであり、突き抜けていくこと。
周りと同調しようとしていると、できないことです。
そしてこの、振り切れる、突き抜けるというのが、わたしにとっては厚い壁でもありました。
わたしはある時期から、こころの専門家としての活動以外に、神社や神様にかかわる活動が大きく占めるようになってきました。
ですが、目には見えない世界や存在とかかわることが、だんだんと日常になってきていながら、それを積極的にアウトプットしていくことに、強いブレーキがかかっていました。
なぜかというと、浮世離れしていくのが怖かったのです。
振り切ってしまうことで、怪しい人扱いされ(笑)、周りに人がいなくなってしまうのではないかという幻想が、わたしの頭の中を駆け巡っていました。
しかも、元々の心理士としての活動とも、バランスをとらなければと、行き過ぎないようにしていました。
なので、アウトプットもこわごわ。
少し出しては様子を伺い、大丈夫そうならまた次を遠慮気味に出す。
つぐさんはそんなわたしに、とにかくブレーキを踏む必要は全くないし、バランスを取ろうとする必要もないから、どんどんアウトプットしていったらいいと、言ってくれていました。
浮世離れしていったらいい。
人はいなくならないよ。
浮世離れして人がいなくなるなら、最初からいないから大丈夫。笑
浮世離れしたっていいんだ!
わたしにとって、浮世離れしてもいいという、このアドバイスがヒット。
そんな発想がそれまでなかったわたしは、安心して浮世離れしてみようという気になってきました。笑
面白いもので、そう思えた途端、やりたいアイディアが次々湧いてきはじめたのです。
そこでまず、私がしたこと。
それは、YouTubeで、自分の関心のど真ん中にあるものを、遠慮なく発信していくことでした。
以前は反応を伺いながら、ポツリポツリと更新していた、目に見えない世界のことや神さまのこと、そして物事のとらえ方についてのお話。
もう、反応を伺うことをやめて、自分のアウトプットしたい頻度で、自分の好きなように話すことにしました。
そうすると不思議なもので、話したいネタが次々と出てきて、追いつかないくらいになってきたのです。
ポツリポツリとしかしていなかった更新が、ほぼ毎日に。
再生回数やチャンネル登録者数も、伸び始めました。
まるでアクセルを踏むようにして、自分の中にあるものを次々アウトプットしていく中で、不思議な感覚に入っていることに気づきました。
それは、障害物がなく、青信号の道路をスイスイ快走しているような感覚。
それまで想像がつかないスピードで、物事がつながりあい、運んでいくのです。
こんなスムーズな流れって、あるんだなぁと。
その流れに乗って、「神社で受け取ったお言葉」というシリーズを始めました。
これは、わたしが神社でメッセージを受け取っている最中の音声を、YouTubeで紹介するというもの。
わたしにとってはかなり振り切れたことをしましたが、するとまたびっくり。
周りの人に好評だっただけでなく、始めて数日でチャンネル登録者数が50人ほど増え、コメントなどもいろんな方から頂けるようになりました。
そして、その後も聴いてくださる方が日に日に増え、にわかにチャンネルが賑わってきました。
今まで怖がってきた、浮世離れ。
でも、その先に待っていたのは、そんなわたしの発信に興味を持ってくれる人たちとの賑やかな世界でした。
それを報告すると、つぐさんが
すげー笑笑
よいね♪
どんどんいこーー!!
と言ってくれ、とにかく遠慮なくアウトプットしていくことを、今やってみています。
アクセルを踏み始めたところに、さらにアクセルを踏ませてくれるのです。
とにかく出して出して、出していくことで、やってくるインスピレーションも強くなり、感覚がひらけていく感じがとても楽しい。
そして、彼が言ってくれたことは本当だったなぁと。
振り切れても、本当に周りから人はいなくならなかった。
どんどん振り切れて
突き抜けていって、大丈夫。
そうしても人は周りからいなくならない。
むしろ、より自分の濃密な部分を発信するほどに、それに興味を持ってくれる濃い人たちに囲まれるようになり、今わたしはだんだんと楽しい世界の中で活動できるようになってきています。
つづく。
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