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約10年近く携わった映画館運営の仕事を退職しました。


はじめまして、しょいと申します。
2024年に映画館のマネージャー職を退職しました。

大学時代に映画館でアルバイトを経験し、一度は新卒のタイミングで離れたけれど、映画館で働く楽しさが忘れられず、アルバイトとして映画館運営に戻り、正社員登用を経て劇場マネージャーとして全国の映画館を異動しながら約10年間働いていました。
さすがに思い入れもあるので退職エントリを残します。


映画館でのキャリア

  1. 大学時代のA社でのアルバイト

  2. 新卒で入った会社を1年で退職し、アルバイトとしてB社でのアルバイト 

  3. 正社員登用を目指して入社したC社でのアルバイト

  4. C社での正社員登用を経て、正社員として劇場マネージャーとして勤務

正直、複数の興行会社を経験している方はそこまで多くはないと思いますので身バレしそうな気もしますね・・・
約5年ほどマネージャーとして勤務する中で、全国の映画館で働くことは大変なこともありましたが、非常に楽しい思い出が多かったです。

映画館で働く楽しさ

映画館で働く楽しさをいくつかあげたいと思います。

毎週新しい映画が始まる

常に新しい映画が始まるのでとにかく飽きがないのは魅力でした。
作品に合わせてポスターやグッズ等が届くため毎週ポスターの配置やグッズ売場のインテリアを考えて売れ行きを見るのは非常に楽しかったです。

ポップコーン作りが楽しい

ポップコーンが出来上がる瞬間のポコポコ音ってわくわくしませんか?
あの瞬間の音と香りのおかげで「映画館に来た」と感じることが出来ることが出来ると私は思っていました。
子供たちが「わーポップコーンだぁ!」と買ってくれるのはうれしいです。

全国の映画館で働くことが出来る

これは全国転勤ありのマネージャーとしての意見ですが・・・
会社の指示とはいえ行ったことがない場所で働くことが出来るのは楽しかったです。
関東と地方では映画に対する感覚も全然違うので土地柄に合わせて売上向上の為の対策を考えるのは面白かったですね。
家賃補助のおかげでほとんど負担なかったので色んなところで働けるのは良かったです。
(ただ、異動指示は突然なので家探し等は大変でした・・・)

アルバイトスタッフが多い

映画館の運営には本当に多くのスタッフの力が必要になります。
チケット売場、案内係、グッズ売場、飲食売店等映画館の中でも様々な部門があるので働くスタッフも自然と多くなります。
土日や祝日はお客様も多くなるので、スタッフも多くマネージャーの指示も大変になってくるのですが、終わった後の一体感が好きでした。
マネージャーとしてアルバイトの採用から退職まで携わるので、個人的に相談に乗ることも多く、大学生アルバイトやフリーターさんが就職決まった時は寂しいながらも嬉しかったですね。

なぜ退職したのか

正直、私自身も天職だと思っていた「映画館のマネージャー」。
なぜ退職しようと思ったのかというと・・・

プライベートの負担が大きくなった

正社員登用が決まったタイミングで結婚し、転勤の際は妻もついてきてくれていたのですが、地方に長く住んでいたタイミングで妻が体調を崩してしまいました。
妻は仕事はフルリモートで続けていたものの出社できない弊害も多く、外出も少なくなってしまっていたため精神的にも負担をかけてしまっていました。

地方で生活する物足りなさ

夫婦そろって映画鑑賞やゲームが好きで関東にいた際はイベントへの参加やコラボカフェ等によく通っていました。ですが、地方はイベント自体も少なく、卑下するわけではないですが一度都会の情報量を知ってしまった私たちには物足りない状況でした。

猫を大切にしたい

私は猫を2匹飼っています。ずっと一緒に過ごしておりますが、現在2匹とも10歳を迎える高齢となってきました。転勤も一緒に連れて異動をしてきましたが、今後も一緒に転勤を続けるのは猫たちにとって大きな苦痛になってしまうと思い、出来る限り一定の場所で仕事をしていくことが猫たちにとっても幸せなのかもと考えるようになりました。

本当に楽しい仕事でしたし、おそらく独り身であれば定年まで続けていたと思う仕事でしたが、将来や少し先の未来のことを考えて30代前半のうちに転職も踏まえて私自身の選択肢も増やしたいと思いました。

退職したあとの話

現在は関東に移住し、とある会社でキャリアアドバイザーをしています。
CAといいましても一般的な人材紹介ではなく、面談を通じて将来像や価値観を確認し、現職を続けながら何が出来るかを一緒に考えるような仕事です。
元々、映画館のスタッフの相談に乗っていた経験から傾聴であったり、答えを引き出すことを楽しめる性格だったので「話してよかった。」「話したことで頭の中を整理できた。」と言ってもらえると嬉しくなります。

今後について

正直に申し上げると、現職を長期間続けていくことはないかなと考えています。面談は楽しいですが、どうしても人の選択肢を最大限に拡げられていない感覚があるからです。
離職率を抑えるミッションがある以上「現職を続けながら」という前提を外すことが出来ないことが本当に私がやりたい「選択肢を引き出す・拡げる」ことにいつかは限界が来るのではないかと考えています。

「選択肢を引き出す・拡げる」ために

私自身が常に選択肢を広く見つけ続ける姿勢が大事なのではないかと思います。自分の人生、自分でちゃんと舵を取って前に進めなきゃ、本当に何も変わらないし、何も始まらないので。
今の仕事を通じて「カウンセラー」「コーチング」等の技術を学んでいますが、本気で向き合うためには私自身の生き方も大切にしていくことが必要だと感じています。

これからやりたいこと

VUCA時代と言われる世の中で本当に色々な働き方で活躍されている方も増えてきているように感じます。
私自身もこの不確定要素の多い未来で「時間・場所・条件」に囚われない働き方を目標にフリーランスの働き方や副業について調べています。
ワードプレスでブログを始めてみたり、クラウドワークス等に登録してみたりしていますが、新しいことを知り、挑戦することは楽しいですね。
自己理解を通じてそういう選択肢を拡げる楽しさを知るきっかけを作れる人に私はなりたいし、やりたいと考えています。

さいごに

映画館を退職して、未練がないかというと嘘になってしまいますが、毎週新しい映画が始まっていたように、世の中には常に新しい情報や技術であふれていて、そこに目を向けるきっかけになったと考えています。

現在は、これまでの経験を活かして
キャリアアドバイザー・コーチング・ライター・マーケターなどいろいろな仕事を副業という形で始めました。
もし今後、お仕事をご一緒していただける方や相談をお願いしたい方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。お待ちしています。

長くなってしまいましたが、ありがとうございました。

しょい

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