読書感想文「ヨモツイクサ」
ホラーミステリーでした。怖いというより、気持ち悪いというか、おぞましかったです。別バージョンの表紙でやたらキラキラしたホログラムみたいなパターンのを書店で見かけたのですが、読んでから思い返したらなんて悪趣味な表紙を作るんだろうと(褒め言葉です)
あらすじ
7年前に家族が神隠しに遭い事件の真相を探し続ける女医の佐原茜が主人公。怪物が棲むと伝えられ、地元の人間は決して近寄らない『黄泉の森』のリゾート開発作業員が惨殺された事件をきっかけに茜は黄泉の森に足を踏み入れていく。
一連の事件の原因であると目されたいる規格外の巨体を持つヒグマ「アサヒ」を駆除するため失踪した姉の婚約者で刑事の小此木、アサヒに因縁を持つ熊撃ちの鍛治らとともに森に入った茜はそこで腐乱したアサヒの死骸とその内臓を貪る謎の少女と遭遇する。
知念さんって現役医師なんでしたっけ?それゆえの死に様の描写、後半に現れる怪物の造形、手術シーンですらだいぶ気持ち悪かったです。ただそれだけじゃなくて、しっかりミステリーでどんでん返しもありました。薄々わかってけど、怖いに引っ張られて全然伏線に気づかなかったという新しい(?)パターンの悔しさを味わえました。途中のツッコミどころもラストの伏線だったのですね、そのオチも嫌だった。
もし実写化されたとしても絶対に見たくないです(褒めてます)