見出し画像

全世界国民総動員法で世界を元気にし隊

 突拍子もなくて申し訳ないです。
 1から説明すると、俺は働きたくない人です。できれば働きたくない。人の命令を聞いて穴を掘ることによって会社にお給金をもらいたくないげな意味においてですが。

 まぁ誰しもそうだと思いますよちょっとはね。今朝はねむてぇしお客さんに媚びうるのめんどくせぇなぁ、と思うと思います一度は。

 だもんで、例えば刺身にタンポポをのせる仕事とか絶対やりたくねぇな、と思うじゃないですかぁ。

 けどまぁ、誰かが刺身にタンポポか大根とか大葉を添えてくれないと、スーパーで買うときとか味気ないですよね。ちょっとがっかりすると思います。

 だからこう常識的? には「いつもタンポポをのせてくれてありがとう、これも立派な仕事ですよ」みたいな事を結果的に大人は言うんだと思います。
 んーでも、「だったらそう言ってるお前がタンポポをのせればいいじゃん」と思いません? お前はタンポポをのせることが大事なことだと思ってるんだし。
 しかし大概のひとは、いや……それはちょっと……てなると思います。
 いや中には俺は刺身にタンポポをのせるためにこの世に生まれてきたみたいな自覚が強烈にある稀有な人もいるかもですが。

 限らず、「世の中それがないと回らないけど特にやりたくもない作業」てめちゃくちゃあると思うんですよ。
 いやサラリーマンの9割がもしかしたらそう思って職務に任たってるかもしれない。或いは仕事の中の何分かをどうでもいいと思っていることに充てているかもしれない。

 めんどくさいっすよね? なんかもう。

 だからそういう作業って、もうなんか等しく全世界の人に分配すればいいんじゃねぇかな? て最近思います。
 例えば全世界の学生、14歳の人は13時~14時までタンポポをのせる。これをもって「作業体験」の単位とする。
 万事解決っすよ。人間、誰しも14歳の13時~14時まではタンポポをのせる作業に打ち込むわけです。
 「面倒だったけどこれがあるお陰で今日も食卓は平和だ、なんか勉強になったし」みたいな感じになります。誰もタンポポについて思い悩むこともない。

 それでまぁ、「タンポポをのせる作業」に割かれていた労働人口はフリーになるので、別のより高度な仕事に割り当てられます。
 なぜわざわざ高度な仕事に限定するかっていうと、タンポポと同じく他のつまらねぇ仕事も全人類に割り当てればいいからです。

 こうして極端な話、例えば全世界の会社の課長以下の職務を全て無給のセイガクで賄えたとします。そうすると、全人類は成人すると同時に全員部長になる、そう、全人類皆役職社会が爆誕するわけです。
 これを突き詰めていけば、全人類部長、全人類執行役員、果ては全人類社長的な社会に段々近づいていくと思います。でまぁ、社長ってそんなに数が必要なわけじゃないから、まぁ全人類自営業でもいいですよ。

 とにかく、つまらねぇことは全人類に平等にやらせればみんなそこそこ面白くなるんじゃねぇかな? って発想です。
 
 いやもっと突き詰めて、今ある高校までのカリキュラムを小学生ですべてぶちこんで、13歳~18歳までは全て労働期間とする。この労働期間は別に高度な仕事をやってもよい。
 これでもいいですよ。で人類平等にその5年間はお金を貯められて、19歳になって初めて、その金を元手に全人類株主になるんすよ。ほいで、その片手間に仕事をしたりする。

 どうすか。一生のうちに資本と労働を詰め込んだバラエティパックを全人類が共有することになる、素晴らしい仕組みじゃないですか。

 ていうかなんか、義務教育の期間を労働(対価としてお金をもらうこと)に充てられないのがめちゃくちゃ勿体ない気がするんすよね。労働って別に、タンポポじゃなくてもデータサイエンティストでも人事でもなんでもいいんですけど。

 若いうちの苦労は買ってでもしろ、とか言いますけどむしろ逆で、社会は若いうちの苦労に金を払ってこれを強制としろ、の方が合理的だと思いませんか?

 


 
 


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集