癌寛解記録その3
癌闘病生活の中で1番大切にしたのが、目標を設定して少しづつクリアしていくことでした。自分は空手の師範なので、ともかく組手(対人稽古)は無理だとしても基本(空手の型や突きや蹴り)だけは何とかこなそうと考えていました。
それでも高熱の時は身体がダルすぎて、稽古は出来ませんでした。
そうした時でもストレッチ運動や軽い腹筋、腕立てなどは、目標を立ててやるようにしました。
健康な時は腕立て伏せ500回が楽にできていましたか、抗がん剤治療の時には10回がやっとでした、それでも諦めずに10回20回とやっていけば、少しづつできるようになります。
要は、回復を絶対に諦めないということが、一番大事なのではないでしょうか、また自分の断捨離もこの機会に目標を立てました、自宅の要らないものは全て捨てて(どうせ、死んだら持って行けません)身の回りをスッキリさせました、更には使っていないパソコン、ハードディスクなど大切のもの以外は全て捨てました、新しく、生まれ変わるためには、過去の品々を精算しなければなりません、これもある程度目標を立てなければできることではありません、人は物に執着すると未練が残ります、その未練が自分の生命を、傷つけていることに気づかなければ、何も変わらないのです。
そして自分は何年何月までに必ずこの病を治すと決意しました。
その事を何度も何度も祈って来ました、祈りは決意に変わり最後には感謝にすらなりました。
無駄なものに囲まれて無駄なことに時間を使い、無駄な生活を繰り返して来たことを変えてくれた病に感謝さえするようになりました。
不思議なことに、そのように心が変わると、身体の状態も変わって行きます、抗がん剤治療を最終的には7クールやりましたが、驚異的に効果が現れ12センチあった癌細胞が2センチまで縮小しました。
医学的なことはあまり良く分かりませんか、目標を立てて闘病をしたことが、身体を変えていったことは、間違えありません。
さらに入院して一番意識をしたのは、呼吸です、人は数週間食べ物を食べなくても生きていられます
水が無いと数日間となるそうですが、呼吸に関してもし酸素がなくなれば数分で死んでしまいます
日頃、意識をしていないからこそ呼吸は人が生きる上で一番大切な要素なのだとわかります。
若い時、グレーシー柔術に憧れ、ヒクソングレーシーが行っていたクンダリーニーヨガの火の呼吸を熱心に稽古しました。
病に罹ってからは、そんな大袈裟な修行ではなく、日頃からの呼吸を意識することを、始めました。
呼吸は意識をして行うと自然と深く長い呼吸へと変わっていきます。
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