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アドベントエッセイ(142/360)芋掘りと社会的承認
早いものでクリスマスまであと223日を切った。
どこよりも早いアドベント企画、142日目は、「芋掘りの記憶がフラッシュバックした話」について。
今日テレビでニュースを見ていたら、緊急事態宣言の解除に向けて準備している保育園が取り上げられていた。
アナウンサー「この保育園では、秋の芋掘りイベントに向けて、畑に芋を植えながら、子どもたちが帰ってくる日を待っています」
芋掘り!!!!あーっ、あったあった!!!!!!!!!
突然記憶がフラッシュバックした。私も幼稚園の時、芋掘り遠足やったわ。めちゃくちゃ快感で、テンション上がるイベントだったのを覚えている。
そしてふと考えた。「なぜ幼い子に芋掘りイベントをさせるのか?」
断片的にしか残っていない記憶を掘り起こしてみる。
細い弦を引っ張っただけで、柔らかい土の中から、芋がゴロゴロ出てくる快感。
ひときわ大きな芋を抜いたら、周りの大人が手をたたいて喜んでくれたのが嬉しかった。
あぁ、なるほど。
幼い子供にできることは、本当に限られている。芋掘りは、そんな子どもの小さな力でも、しっかり成果を得ることができるし、偶然大きな芋を引き当てられるかどうかという、大人のアドバンテージが及ばない運要素もある。
芋掘りは、子どもにとって初めての「大人とフェアな視点で、社会的承認を感じられるイベント」なのかもしれない。
もちろん、自然に触れる機会を作ったり、食べ物に感謝する気持ちを醸成したり、ベースとなる目的はあるのだと思う。
でも、芋掘りの楽しかった記憶が、断片的でも今に至るまでしっかり残っているのは、成長に必要な社会的承認をくれたイベントだった証ではなかろうか。
今年の秋、外出自粛が解けていたら、芋掘りに行こう。決めた。