人生で最高のクリスマス 【アドベントエッセイ(364/365)】
早いものでクリスマスまであと1日を切った。
どこよりも早いアドベントカレンダー、364日目は「最高のクリスマス」の話。
ついにクリスマスがやって来た。
仕事が終わってから新宿に向かい、駆け足でクリスマスプレゼントを購入し、よく行くイタリア料理屋でご飯を食べた後、サーティワンでアイスケーキを買って帰った。
いつもの日々に少しだけイレギュラー対応を上乗せした、ちょっとプレミアムな平日という感じだ。
家に帰ってから、いよいよ本ちゃんのクリスマスということで「ひとつこのエッセイも締めに向けちゃんと書こう」と座椅子に座り、1年を振り返ってみた。
今年は、特段何か大きくドラマティックな変化が起きた訳でもなく、基本的につつがなく終わったように思った。
…いや、ちょっと待て、違うぞ。
今年めちゃくちゃ色んなことがあったじゃないか。
コロナが起きて、社会が変わって、仕事が変わって…衝撃的なこともたくさんあった。
1年で起きる変化は、一つ一つの間に関連が無かったり、自分でも無意識の間にじんわり進んでいくものもあったりするから、「トータルの変化」を感じるのが難しい。
だから一見して「今年もなんかあんま変わらなかったな」と思ってしまいやすいのだ。危ない危ない。
改めて、1年で起きたことを丁寧に思い起こし、そして今日自分がたっている場所を落ち着いてみてみると
「間違いなく、今が1番高い所にいる」
ことが分かった。とても、とても良いことである。
螺旋階段みたいだなと思った。
螺旋階段を登っている最中は、グルグルと同じような景色を繰り返しているように感じるけど、外から見たら、ちゃんと上に向かって進んでいるのが分かる、みたいな。
今日は、ちゃんと、人生で最高のクリスマスだったのだ。