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ファイブミニ慕情 【アドベントエッセイ(230/365)】
早いものでクリスマスまであと135日を切った。
どこよりも早いアドベント企画、230日目は「ファイブミニ」の話。
ファイブミニという飲み物をご存知だろうか。大塚製薬が出してる健康飲料で、ちっちゃい瓶に入った甘酸っぱくてシュワシュワした液体である。
発売は1988年で、飲むだけで手軽に食物繊維が取れる。今で言う機能性食品のはしりのような存在だ。
というプロフィールは、今日wikiで知った。
ファイブミニとの出会いは幼稚園くらいのときで、スイミングスクールに通っていたスポーツ倶楽部のロビーで売られていた。
何が入っているのかなどさっぱり考えなかったが、小さい瓶に入ってる特別感と、「ファイブミニ味」としか表現しようのない独特な後味が好きで、親にねだって買ってもらっては飲んでいた。
幼き自分にとって、スポーツ倶楽部のロビーはSF映画のような無機質さがあり、知らない人がたくさんいる「大人な空間」だった。だから、ファイブミニもちょっと背伸びした飲み物だった訳だ。
とうの昔に絶滅したもんだと思っていたから、今日コンビニで普通に売ってるのを見た時にはびっくりした。
早速買って、うちに帰ってシャワーを浴びた後に飲んだ。
手に取った感覚も、栓を抜く時のキュポンという音もあの頃のまま。細かな炭酸と甘酸っぱさもあの頃のまま。
そして、やはり「ファイブミニ味」が喉に残った。
今年の夏はプールも行けなそうだな。そう思うと、少し寂しいものがあった。