1.大学受験を経て

noteでの最初の投稿は大学受験についての話にしたいと思います。

現在新型コロナウイルスの影響で学校が始まらなかったり、塾が開いていなかったりで受験に対して漠然とした不安を抱えている受験生は少なくないと思います。そんな受験生に応援の意味を込めて僕の大学受験がどんなものだったのか受験のリアルについて伝えたいと思います。

①6月。受験生としての自覚

僕が「あー受験生になったんだなぁ」と自覚したのは部活を引退した6月くらいでした。高校生活をほぼ部活に全振りしていた僕は「部活も終わってすることもないし勉強でもしてみるかな」なんて軽い感じで受験勉強を始めました。二年生の冬くらいから学校で「受験生としての自覚を持て」みたいなことをしょっちゅう言われていてそのたびに「受験生の自覚ってなんだよ」と思っていました。まあ受験生してればそのうちわかるだろうと思っていたのですが、受験が終わったいまでも受験生としての自覚って何なのかわかりません。自称進学校に行っている人は先生に言われるかもしれませんが聞き流しましょう。

②夏休み。10時間勉強の罠

夏休みに入る前学年集会で進路指導部長から「夏休みは1日最低でも10時間勉強しないと受験には勝てない」と言われました。単純な考えの僕は「じゃあ夏休みは1日10時間勉強すればいいんだ」と思い、とにかく1日10時間勉強しました。しかしこの考えにはちょっと考えれば誰にでもわかるような大きな罠があります。1日10時間勉強するという目標を立てると勉強内容が頭に入っていなくても目標が達成できてしまいます。極端な話10時間勉強しても1時間しか集中できていなかったらそれは1時間しか勉強していないのと同じです。そんな罠にはまった僕は夏休みが終わった時に夏休みに勉強したことの半分くらいしか身についていませんでした。先生に言われた通り夏休み頑張って勉強したのに偏差値が下がってしまいかなり萎えました。これを読んでいる人は時間で目標を立てるんじゃなくてできるようにならなきゃいけないことで目標を立てましょう。

③9月。学校祭はどうするべきか

結論から言うと、僕は学校祭には全力で参加するべきだと思います。高校3年生は受験生である以前に高校生活最後の年なので全力で青春するべきだと僕は思います。僕の通っていた学校では9月に文化祭と運動会が合体した学校祭がありました。クラスの中には勉強しなければいけないからと言って文化祭の準備に一切来ない人がいましたが結局あんまり勉強していなっかたので、そうやって参加しない人がいるから自分も文化祭の準備なんてしずに勉強しなきゃいけないんじゃないかって焦らなくてもいいと思います。

④10月。勉強計画の重要さ

受験生にとって最も大事といっても過言ではないのは勉強計画です。僕がそれに気づいたのは3年生の秋でした。模試での成績が伸び悩みどうしたらいいかわからなくなっているときにネットで勉強計画についての記事を読みました。そこで僕は長期的な勉強計画が立てれていなかったことに気が付きました。11月に模試があったのでそれに向けて1か月計画を立てて勉強したところ急に成績が伸びました。なので皆さんにはいまの時期に長期的な勉強計画を立てることをお勧めします。

⑤12月。絶望のセンタープレテスト

11月の終わりくらいに学校の先生からセンタープレテストの結果をみて進路懇談をすると言われました。今までの模試はただの練習って感じでしたが、急に本番が近づいた気がして不安に駆られながら必死に勉強していました。迎えたセンタープレテスト本番、文系科目はとても調子がよくいつも以上に手ごたえがありました。このままの流れで理系も行けるだろうと思っていたのですが、数学1Aがいつも以上に難しくそこからどんどん崩れていき最後に受けた物理では頭が真っ白になってしまいました。結果は思っていた通り最悪で地理、物理、化学の偏差値が30台でした。今までの努力を自分自身で否定してしまう形になりただただ悔しくてたまりませんでした。その悔しさをばねにセンター試験まで自分にできる最大限の努力をしようと決意しました。その時期は本当に勉強のことしか頭になくほとんどなにをしていたのか記憶にないくらいです。

⑥1月。センター試験1日目

僕は緊張すると夜寝れなくなるタイプなのでもちろんセンター試験の前日もまったく眠れませんでした。眠らなければいけないと思うほど眠れなくなるという話を聞いていたので眠らなくてもいいかと思いずっと考え事をしていたら気が付いたら朝でした。そんななか、ついに迎えたセンター試験1日目会場は受験生にしかわからない独特の雰囲気に包まれていました。僕は試験開始1時間前に会場に入って1教科目の地理の資料集をひたすら眺めていたのですが何も頭に入ってきませんでした。いざ試験が始まると予想以上にリラックスでき苦手だった地理がとてもよく解けました。そのおかげで国語、英語も普段通り解くことができそれなりの手ごたえで1日目を終えることができました。

⑦センター試験2日目

2日目は理系教科だったので特に前日にやることもないなと思っていたし1日目の疲れもあってすぐに眠ってしまい、結果としてこれが仇となりました。2日目の朝もう試験にも慣れたし大丈夫だろうと思っていたのですがそれは大きな間違いでした。2日目の1教科目は数学1Aで満点を狙えるくらい得意な教科でした。しかし問題の傾向が例年と大きく変わっていたため冷静な対処ができず解けない焦りからか手の震えが止まらなくなり試験が始まって20分くらいたったころには字が書けないくらいになっていました。そこから一度ペンを置いて何度も深呼吸をして何とか手の震えを止めることができ大事故にはなりませんでしたが満点を狙っていたことから考えるとひどい結果でした。その後の教科も例年と傾向が変わっており2日目は全体的に散々な結果でした。

⑧センター試験の結果

センター試験の結果は結論から言うとよくもなく悪くもないという感じでした。センタープレの結果よりははるかにいい点数で地理に関しては偏差値が30近く上がっていたのですが、得意だったはずの数学が足を引っ張ったためよくもなく悪くもないという結果になってしまいました。思ったような点数が取れなかったので出願する大学を下げることになって前期は第2志望のここなら受かる可能性があるといわれた大学に中期はとりあえず中期試験がある大学に後期は絶対受かるといわれた大学に出願しました。

⑨2月。私立受験の闇

理系の私立大学は学費も高く研究費用も少ないところが多いのでもともと私立大学に行くつもりはなく適当にそこそこの偏差値の大学に国公立二次試験の練習もかねて1つだけ出願しました。試験の手ごたえはそこそこあり例年通りなら受かるはずだったのですがセンター試験最後の年ということもあってか倍率が40倍もあり、さらに私立大学の定員厳格化もあって不合格でした。前年度の合格最低点とか倍率とか公表されていますがまったくあてにならないので注意しましょう。

⑩2月。国公立前期試験

私立大学が不合格だったことで火が付いた僕は国公立前期試験までの1か月間鬼起きている時間はずっと勉強しているくらいの感じで勉強していました。試験が近づくにつれどんどん不安が増していき試験1週間前くらいから睡眠障害が起こるようになりほとんど眠れず精神的にもかなり不安定な状態でした。それでも友達に励まされながらなんとか勉強を続けることができ、当日を迎えることができました。試験当日の朝極度の緊張から家で3回くらい吐いてしまい「こんな苦しい思いをしてまで試験受ける意味あるのかな」なんて思ったりもしました。なんだかんだで試験会場に行き1教科目の数学を受けるころにはすっかり落ち着いていました。試験が始まって最初に解答用紙に自分の受験番号を書くのですがその時僕は受験番号を覚えていたつもりだったので受験票を見ずに受験番号を書きました。前期試験に向けて数学はかなり力を入れてやってきていたのでかなりいい手ごたえでした。試験終了時間になって解答用紙が回収される前に受験番号がちゃんと書いてあるか確認するように言われたとき「そんな受験番号書かん奴なんていないやろ」と思いしっかりと確認しませんでした。2教科目の物理が始まったときにふと「数学の時受験番号間違えて書いたかも…」という考えが頭をよぎりました。そこから物理の試験に全く集中できなくなり冷静に考えれば解ける問題が解けませんでした。試験が終わって自己採点をしたところ数学が8割くらいとれていて物理も6割くらいあったので数学の受験番号がちゃんと書けていれば受かっているという状況でした。合格発表の日合格者の中にぼくの字受験番号はありませんでした。こんなに苦しい思いをしてもダメなのかと自暴自棄になりもう中期も後期も受けるのやめようかなと思うくらいでした。

⑪3月。中期試験と後期試験

前期試験の合格発表の3日後が中期試験1週間後が後期試験だったのですが中期試験までに気持ちが切り替わるわけもなく体調も崩し中期試験までの3日間毎朝吐いていたしほぼ寝込んでいました中期試験の日の朝も体調が悪く5回以上吐いたと思います。中期試験の手ごたえはまったくありませんでしたが勉強もしていなかったのでしょうがないかという感じで切り替えることができました。あまりにも精神的に不安定になることが多かったので精神科に行き精神安定剤をもらい、後期試験は落ち着いて解くことができました。その後中期試験と後期試験の結果発表が2日続けてありました。まず中期試験の合格発表に僕の受験番号はありませんでした。そして次の日後期試験の合格発表でついに合格を手にしました。絶対受かるといわれて受けた大学でしたが今まで受けた大学に全て落ちてやっと受かった大学だったので自然と涙が出てきました。ここでやっと僕の受験生生活は幕を下ろしました。

⑫最後に伝えたいこと

最後に受験生のあなたに伝えたいことはあなたを応援してくれている人はあなたの思っている以上にたくさんいるということです。僕が前期試験で落ちた時たくさんの人が寄り添ってくれました後期試験で合格した時涙を流して喜んでくれる人もいました。成績が伸び悩んだり思うように勉強ができなかったりすると自分を責めたくなります。でもそんなときどうかあなたの努力を認めてあげてください。あなたの努力を一番よく知っているのはあなた自身のはずです。そしてほんとうに勉強がしんどくなったら必ず誰かに相談してください。精神安定剤を飲まなきゃいけなくなる前に。

こんな長い文章を読んでいただきありがとうございます。少しでも受験生のお役に立てたら幸いです。

あなたのことを心から応援しています。





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