八戸市の特養「サンシャイン」で虐待が治まらず行政処分
八戸市の社会福祉法人「東幸会」が運営する特別養護老人ホーム「サンシャイン」(定員60名)で虐待が改善されないため、八戸市は運営改善命令の行政処分を行ったといいます。
八戸市によると2021年9月から23年2月の間に施設での身体的虐待や心理的虐待、介護放棄などについての通報が7回寄せられ、市は施設側に聞き取り調査を実施し、職員による虐待の事実が認定されました。
2023年4月、市は東幸会に対して業務改善勧告を出し、施設側からは改善報告書が提出されました。
しかし、その後も、ナースコールを利用者の手の届かない位置に置いたり、報告書で明記したはずの虐待防止措置が、一部実施されていなかったりしていることが判明したので、八戸市は改善がみられないとして、今年の8月9日付で、2023年に出した勧告を守り、報告書に盛り込んだ内容を1か月以内に実施するよう命令しました。
市は今後、施設に対して実地確認も行う予定だといいます。
法人側は職員の虐待について認めているといいます。
『介護事業所・生活関連情報検索』(2023年11月27日記入)によると、特養サンシャインの介護職員は常勤が100%で34名で入居者数比は1.7:1で職員配置は悪くはないと思います。
しかし、介護職員の前年度採用者数は8人、退職者数は10人となっており離職率は約29%と高くなっています。
やはり、組織・職場に何か問題があるのでしょうね。
この法人は、特養の他にも障害者支援施設、グループホーム(障害者)、老人デイサービス、短期入所生活介護、小規模多機能型居宅介護、居宅介護支援などの福祉・介護事業を幅広く行なっています。
abuse/虐待が治まらないということは職員の問題ではなく、組織の問題、経営の問題と言ってよいでしょう。
虐待は個人的問題ではなく、構造的な問題なのです。
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