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気候変動の影響で屋外労働者が年86万人死亡!これはヤバいでしょう!

 2024年4月22日に発表された、国際労働機関(ILO)の報告書『気候変動に伴う職場の安全と健康の確保』によると、世界の労働者の70%以上が気候変動に関連したリスクにさらされており、毎年数十万人が死亡しているとのことです。
 その中でも、大気汚染によって、屋外労働者が年間約86万人が死亡しているといいます。
 また、特に貧困地域の労働者が気候変動による影響による危険に晒されているとも指摘されています。 

 資本主義は気候変動による危機を、技術(新産業)や空間(グローバルサウス)移転、時間(もっと未来へ)の三つの手段で不可視化しています。
 この報告書の指摘している新技術の以下の問題点はとても大切な指摘だと思います。

 「太陽光パネルや電気自動車用のリチウムイオン電池など、気候変動を遅らせることを目的とした技術自体が、有毒化学物質を含有しているため、新たな危険を生み出す結果になることです。」

ILO  2024.04.22 『気候変動に伴う職場の安全と健康の確保』

 また、資本主義は外部にその負の部分を空間的に転嫁して、見えなくしてしましまいます。資本主義が破壊している地球環境はグローバルサウスの労働者を死に至らしめているのですが、私たちには直接的には見えてきません。 

 時間的な転嫁については、マルクスの次の言葉を思いだします。

『大洪水よ、我が亡き後に来たれ!』(マルクス)
 
 「大惨事は、私の死んだ後に来ればよい!」これは、資本家のマインドですが、魂まで包摂された現代の労働者はこの資本家マインドを我がものとしてしまっています。

 世界の裏側にいる人たちの生活に想像力を働かせて、自分の子どもや孫の生活に想像力を働かせなければいけないと、自分に何度も何度も言い聞かせなければならないような気がしています。


 「魂の包摂」に関しては、宜しければ、以下をご参照願います。


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