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【天体観測】2021年10月15日 木星、土星、月

はじめに

来月には土星、木星の順に東矩(日没時に南中)を迎えるので観望期も終盤戦。この日は木星に月が接近していたで、土星、木星に続いて月も撮影してみた。

使用機材

・ビクセン反射鏡 R200SS(口径200mm/焦点距離800mm)
・笠井トレーディング 5倍バローレンズ(木星、土星撮影時)
・ビクセン エクステンダー(月撮影時)
・ZWO ASI462MC /ASI290MM(ASI Studio Windows版v1.5.2で撮影)

土星

まずは土星から。撮影を始めた19時半頃には既に南中を過ぎている。

画像1

[モノクロ]
撮影日時:2021/10/15 19:46 (60秒)
露出時間/ゲイン:40msec/250
フレーム数:1,501
[カラー]
撮影日時:2021/10/2 20:08 (60秒)
露出時間/ゲイン:75msec/200
フレーム数:801

AutoStakkert!3でそれぞれ70%のフレームをスタック
RegistaxでWavelet処理
StellaImage9で後処理(LRGB合成)

もう少し丁寧に処理した方が良かった気がするけど。

木星

続いて木星。大赤斑が見えていなくて残念。

画像2

[モノクロ]
撮影日時:2021/10/15 20:38 (60秒)
露出時間/ゲイン:20msec/180
フレーム数:3,002
[カラー]
撮影日時:2021/10/2 20:21 (60秒)
露出時間/ゲイン:20msec/200
フレーム数:3,000

AutoStakkert!3でそれぞれ70%のフレームをスタック
RegistaxでWavelet処理
StellaImage9で後処理(LRGB合成)

撮影時間の空いた画像同士を合成してしまったけど。。

最後に上弦を過ぎた月を撮影。望遠鏡を使って月を撮影するのは久しぶりで、CMOSカメラで月の撮影は初めて。モノクロのCMOSカメラで欠けぎわを撮影してみた。思いのほか綺麗に撮影できたので少々画像を多めに。

画像3

撮影日時:2021/10/15 20:48 (30秒)
露出時間/ゲイン:1msec/150
フレーム数:2,464

画像6

撮影日時:2021/10/15 20:49 (30秒)
露出時間/ゲイン:1msec/150
フレーム数:2,464

クレーターに太陽の光が横からあたっているのがいい。

画像5

撮影日時:2021/10/15 20:50 (30秒)
露出時間/ゲイン:1msec/150
フレーム数:2,464

画像4

撮影日時:2021/10/15 20:51 (30秒)
露出時間/ゲイン:1msec/150
フレーム数:2,387

中央の山脈がいい感じ。

画像7

撮影日時:2021/10/15 20:58 (15秒)
露出時間/ゲイン:1msec/150
フレーム数:1,235

全て下記のように画像処理
・AutoStakkert!3でそれぞれ70%のフレームをスタック
・RegistaxでWavelet処理
・StellaImage9で後処理

バローレンズやエクステンダーなしでは焦点が合わないので、この機材では月の全影が取れないのが残念。焦点距離の短い屈折望遠鏡もあるんだけど、鏡筒を取り替えるのが面倒なので、わざわざそこまでやる気がない。。

撮影用PC

自宅ベランダで撮影する際には、撮影用PCには自作PCを使っている。CPUのスペックも充分だし、メモリーも32MBと充分余裕がある。

CMOSカメラとの接続にはUSB3.0の規格の最大長の3.0mの国内メーカーのケーブルを使用している。また、最近はM.2のNVMe SSDを使って高速書き込みに対応している。これによりほぼフレーム落ちもなく撮影できている。

今回、月の撮影中にSSDの容量不足で撮影停止になった。撮影時の設定にもよるのだが、1回の撮影で10GB近くになることもある。

以前から悩んでいたことだが、過去の撮影した動画の管理をどうするか、そろそろ考えないといけない。

さいごに

前回も書いたのだが、そろそろベランダからの土星、木星の撮影は終わりになりそうだ。

これから冬に向けて、他の天体撮影に挑戦するため準備中だ。

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