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「再編成」の法則【59】風水渙(ふうすいかん)/64卦
分散、溶解、解散、分散の克服、統合されてない、コース修正、散乱、再編成、再シャッフル、個と全体、離散、契約の解消、カタルシスの【59】風水渙(ふうすいかん)。
【~「易」に全てを帰納する~】。プロフィールに書いた言葉です。いろいろな現象や出来事、事例やデータには共通点があります。帰納するとはその共通点を探して言葉でまとめてみようという試みです。その帰納する言葉になるのが易(易経)の言葉です。
「一回読んだだけでは理解できない」というのは、易(易経)を学ぶ人には共通している悩みのようです。自分もそれで大分苦労しました(今でも苦労しています)。
学んでいると、たまに「これはこういうことなんじゃないか」と分かる瞬間があります。そうしてまた原文(漢文)と書き下し文を読んだりすると理解できたりします。
易(易経)を初めて知る人、また学びたいと思ってる初心者に、過去に初めて易(易経)を学び始めたときに自分が困ったこと、つまづいたこと、苦労したことなどを盛り込みながら書いていますので、興味がある人はどうぞ参考にしてみてください。
このNOTEは原文(漢文)と書き下し文を確認したい時などに参考にしてもらえたらと思います。
全部である64卦あるなかのひとつ59番目の【59】風水渙(ふうすいかん)の原文(漢文)と書き下し文です。
【59】風水渙(ふうすいかん)
『卦辞』
「渙、亨。王假有廟。利渉大川。利貞。」
「渙(かん)は、亨(とお)る。王(おう)有廟(ゆうびょう)に假(いた)る。大川(たいせん)を渉(わた)るに利(よ)ろし。貞(ただ)しきに利(よ)ろし。」
(かんは、とおる。おうゆうびょうにいたる。たいせんをわたるによろし。ただしきによろし。)
『彖伝』
「彖曰、渙亨、剛來而不窮。柔得位乎外而上同。王假有廟、王乃在中也。利渉大川、乘木有功也。」
「彖(たん)に曰(いわ)く、渙(かん)は、亨(とお)る。剛(ごう)来(きた)りて窮(きわ)まらず、柔(じゅう)位(くらい)を外(そと)に得(え)て上同(じょうどう)す。王(おう)有廟(ゆうびょう)に假(いた)るとは、王(おう)すなわち中(ちゅう)に在(あ)るなり。大川(たいせん)を渉(わた)るに利(よ)ろしとは、木(き)に乗(の)りて功(こう)あるなり。」
(たんにいわく、かんは、とおる。ごうきたりてきわまらず、じゅうくらいをそとにえてじょうどうす。おうゆうびょうにいたるとは、おうすなわちちゅうにあるなり。たいせんをわたるによろしとは、きにのりてこうあるなり。)
『象伝』
「象曰、風行水上、渙。先王以享于帝立廟。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、風(かぜ)の水上(すいじょう)を行(い)くは渙(かん)なり。先王(せんおう)もって帝(てい)を享(まつ)り廟(びょう)を立(た)つ。」
(しょうにいわく、かぜのすいじょうをいくはかんなり。せんおうもってていをまつりびょうをたつ。)
『爻辞』
上九━━━
九五━━━
六四━ ━
六三━ ━
九二━━━
初六━ ━〇
「初六。用拯馬壯。吉。」
「初六(しょりく)。もって拯(すく)うに馬(うま)壮(さか)んなれば、吉(きち)なり。」
(しょりく。もってすくうにうまさかんなれば、きちなり。)
「象曰、初六之吉、順也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、初六(しょりく)の吉(きち)とは、順(じゅん)なればなり。」
(しょうにいわく、しょりくのきちとは、じゅんなればなり。)
上九━━━
九五━━━
六四━ ━
六三━ ━
九二━━━〇
初六━ ━
「九二。渙奔其机。悔亡。」
「九二(きゅうじ)。渙(かん)のときその机(き)に奔(はし)る。悔(く)い亡(ほろ)ぶ。」
(きゅうじ。かんのときそのきにはしる。くいほろぶ。)
「象曰、渙奔其机、得願也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、渙(かん)のときその机(き)に奔(はし)るとは、願(ねがい)を得(う)るなり。」
(しょうにいわく、かんのときそのきにはしるとは、ねがいをうるなり。)
上九━━━
九五━━━
六四━ ━
六三━ ━〇
九二━━━
初六━ ━
「六三。渙其躬。无悔。」
「六三(りくさん)。その躬(み)を渙(ち)らす。悔(くい)なし。」
(りくさん。そのみをちらす。くいなし。)
「象曰、渙其躬、志在外也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、その躬(み)を渙(ち)らすとは、志(こころざし)、外(そと)に在(あ)るなり。」
(しょうにいわく、そのみをちらすとは、こころざし、そとにあるなり。)
上九━━━
九五━━━
六四━ ━〇
六三━ ━
九二━━━
初六━ ━
「六四。渙其羣。元吉。渙有丘。匪夷所思。」
「六四(りくし)。その群(ぐん)を渙(ち)らす。元吉(げんきち)なり。渙(ち)るときは丘(あつま)ることあり。夷(つね)の思(おも)うところにあらず。」
(りくし。そのぐんをちらす。げんきちなり。ちるときはあつまることあり。つねのおもうところにあらず。)
「象曰、渙其羣。元吉、光大也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、その群(ぐん)を渙(ち)らす、元吉(げんきち)なりとは、光大(こうだい)なるなり。」
(しょうにいわく、そのぐんをちらす、げんきちなりとは、こうだいなるなり。)
上九━━━
九五━━━〇
六四━ ━
六三━ ━
九二━━━
初六━ ━
「九五。渙汗其大號。渙王居。无咎。」
「九五(きゅうご)。渙(かん)のときその大號(たいごう)を汗(あせ)にす。渙(かん)のとき王(おう)として居(い)るも咎(とが)なし。」
(きゅうご。かんのときそのたいごうをあせにす。かんのときおうとしているもとがなし。)
「象曰、王居无咎。正位也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、王(おう)として居(い)るも咎(とが)なしとは、正位(せいい)なればなり。」
(しょうにいわく、おうとしているもとがなしとは、せいいなればなり。)
上九━━━〇
九五━━━
六四━ ━
六三━ ━
九二━━━
初六━ ━
「上九。渙其血。去逖出。无咎。」
「上九(じょうきゅう)。その血(ち)を渙(ち)らし、去(さ)りて逖(とお)く出(い)づ。咎(とが)なし。」
(じょうきゅう。そのちをちらし、さりてとおくいづ。とがなし。)
「象曰、渙其血、遠害也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、その血(ち)を渙(ち)らすとは、害(がい)に遠(とお)ざかるなり。」
(しょうにいわく、そのちをちらすとは、がいにとおざかるなり。)