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『枕草子』朗詠はじめてみました まず第一段「春はあけぼの」
前々から懸案だった、古典文学朗詠を動画にしてみる試みを、始めてみることにしました。
以前、カフェコンサートで、『竹取物語』『伊勢物語』『源氏物語』などを抜粋して、
琴弾き語りで歌ったことがあるのですが、
その際には、古語の言葉の流れや響きが心地よくて、ヒーリング効果になると、好評を得ました。
実のところ、私自身がとても心地よくて、
ただ朗読するより、自然に歌いたくなる言葉の流れだと感じていたのです。
この時代の文学は、ひとりの部屋で文字を目で見つつ黙読するだけでなく、
『源氏物語』の中でも描かれているように、
宮廷や貴族の女性たちが女主人を囲む部屋で、読み聞かせ合って楽しむ、音読を意識したものでもある感があり、
『平家物語』が琵琶法師の調べ語りだったように、
声で、読み、また歌うのにもふさわしいように思われます。
古典は、日本語でありながら、現代の私たちには難解で、意味がとりづらい印象があるかもしれませんが、
意味や解釈を云々せずとも、
ただ、音として言葉を耳に流すだけの楽しみかたでも、いいのではないかと思います。
ではまず、何を読もうかとなった時、
物語より、おしゃべり感が強い、『枕草子』が楽しいのではと思い立ちました。
清少納言にとって至高の女主人である定子中宮を囲み、女官や女房たちが、
「こんなことがありましたね」
「どうお感じになりまして?」
なんて、クスクス笑いながらうわさ話や、言葉遊びを楽しんだり、思い出話を語って、
「いとをかし」を満喫している。
歴史背景を鑑みると、とても笑っていられる状況ではなかった頃の話も少なくないはずだけれど、
楽しいことやワクワクすることを連想するテキストみたいだと感じる段立てに思われます。
古典の教科書などでみる逸話は、ほんの一部で、段は三百ほどもある随筆集。
この際、面白そうな段を選んで抜粋するのではなく、最初から全部を目指してみたくなりました。
ノルマがあるわけでも、誰に聴いてもらえるあてもなく、
ただ、自分が読んで、改めて理解してみたいから。
あれこれあぐねると、なかなか始める勇気が出なかったし、
音のエコーとか、編集アプリではちょっとキツイ感がありますが、
変にこだわると、続かなくなりそうだったので、
ともかくシンプルに始めてみます。
耳で聴いただけでは何を言ってるかわからないのもなんなので、参考に本文を字幕は提示しています。
これを書くおかげで、私も学びになることを期待して。
解釈や現代語訳は野暮なので入れませんが、
概略のようなものは、備考欄とか、こうしたnote本文に書いておこうと思います。
さて、続けられるかな(^^ゞ
書いて、読んで、歌って。
清少納言に倣って、憂き世を忘れるひとときを得たい。
↓これのために、あれこれあぐねていた頃に書いたもの。