作家の訃報
中国を舞台にした架空小説の先駆けのような名著、
『後宮小説』
懐かしいな。
アニメでも観たっけ。
作家さんの訃報を聞くたび、
この人の中に、どれだけの物語が秘められたまま、
その、まだ表現されないままの物語の魂と共に、
常世へ旅立たれたことだろうと思います。
有名無名に関わらず、表現者の限られた天命の中で、命の限りを尽くして表せる作品は、
おそらく魂の一部分のみ。
世に出ても出なくても、作家の分身であり魂のかけらに彩られ、
この世に夢は生み出され続ける。
命を書き表すことの喜びを、せめて今生では尽くして、私も生きたい。
御冥福をお祈り申し上げます。