夏の夜の図書館
note290にちめ。
トップページで #夏のオススメ なるお題企画を見かけ、夏らしき作品に思いを巡らせた。
意外とパとは出てこない。
しばらくして思い出したがこちら。三崎亜記の短編小説「図書館」である。
(「廃墟建築士」に収録)
夜の動物園ならぬ夜の図書館。夏休みの夜に図書館が開放される。それは我々の知る図書館とはちがって、トいうおはなし。
ここではそもそも「図書館」とは意識ある「本を統べる者」が建物に閉じ込められたもので、ひつそりと野性を宿している。
じつのところ強い思い入れがあるわけでなし、数ある夏の作品のなかで、これが浮かんだ理由はわからない。2012年以降と比較的最近に読んだもので、もっと思い出に根付いた作品があるような気もする。
ただ子どもの頃はよくちかくの図書館(コンクリートむきだしの硬質な外観で、いま思い返しても規模の大きな図書館だった)に行ったとか、夏は夜がすきだとか、本に意識があったらだとか、おもえば好みと夢想の要素が詰まっている。
つまり、
じつのところそんなに好きだったのかと自身でおどろいている。
意識的に思い返すとときにオモチロいことが出てくるね。企画に感謝ヨ。
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