裁判傍聴、学びありすぎるって。
先月に引き続き、
10月も裁判傍聴を行いました。
10月は2回。
いつもよりは少ないですが、
濃い時間を過ごせました。
先月の記事にならいまして、
目次をつけさせていただきます!
ちなみに先月の記事はこちら!
合わせて見てみてねー!↓
○2024.10.16 @大阪地裁
○見た事件○
・刑事裁判
▶︎遺失物横領事件の判決と窃盗事件の審理。
◎感じたこと
→・実は私はあまり判決を見ることがない。あまり結果を重視していないからかもしれない。でも、気になるのは気になるので、判決を見ることにした。遺失物横領の事件は、30代の男性が駐車場に落ちていた携帯を拾ってそのまま持ち去ったという事件。結論から言えば、被告人を懲役6月(6ヶ月)に処する との判決が出された。判決を見ることがあまりなかった私にとって、裁判官が淡々と申し上げていく様と被告人が少し緊張感を持って判決の言葉をきく姿が対照的だった。私は身体に力が入って閉廷後、ちょっとの間動けなかったのを覚えている。
・遺失物横領の事件を見るのが初めてで、ちょっとワクワクしていた。落ちていた携帯を、警察に届けるわけでもなく、持ち主を探すわけでもなく、売りに出そうとしていた行為が見られてしまったこと、執行猶予期間中に引き起こしてしまった事件であること、警察の職務質問の際に、所持していた当携帯を自分のものと偽ったことを鑑みた結果、懲罰刑に処されてしまったのだ。
何故人は、罪を犯してしまって反省していてもなお、罪を犯そうとするのだろう。罪を犯してしまうのだろう。気になる。
・判決文を読んでいる時や被告人と対峙している時の裁判官ってどんな気持ちで臨んでいるのかな?想像するに難しいけれど、きっと精神的なストレスはかなりかかっているはず。
被告人もきっと反省している人ばかりではないから、睨んでいたりしてる方も居るのかも。
裁判官という仕事は想像を絶するほど、大変な仕事である。そう想像するのは、とても容易である。
・ …とは言っていても、威厳のある方ばかりではない。見た目が優しそうでニコニコしたら凄い良い人なんだろうな〜朗らか〜って人。そんな人も胸の内には真っ直ぐに芯が通っていて、正義を貫いているのだろうか。正義を貫けるように変化していくのだろうか。変化の過程で適応できなかったら?
…とかをぐるぐるぐるぐる考え込んでいた。
・窃盗事件の審理。窃盗事件は比較的よく傍聴するようになった。裁判傍聴に同行していただくことが増えたので、比較的軽微な窃盗事件はとても見やすいと感じる。
・すべての裁判においていえることだが、ある裁判内容が完全一致することはほぼない、いや無いのかな。事件背景・あらまし・被告人の性格など異なっているからこそ、考えること・思考も千差万別。頭はかなり使うけれど、とてもとても楽しいし、頭鍛えられるよ。
○2024.10.31 @大阪地裁
〇見た事件〇
・刑事裁判
殺人未遂の裁判員裁判と窃盗事件の判決
・民事裁判
法人を相手取った、研究費不正受給の弁論(証人尋問あり)
◎感じたこと
→・今回は裁判員裁判を傍聴したかったので、時間に合わせて裁判所に向かった。今回の裁判は、傍聴券を配布しておらず、飛び入りで参加できる形だった。傍聴席にも空きがあって何よりだったが、この裁判を見ることを少し後悔することとなる。
・まず、被害者家族の意見陳述から今回の裁判が始まる。涙ながらに話す被害者の妻や娘たちの言葉に法廷内の空気が変わる。傍聴人の中には、感化されて涙を流す方もいた。裁判員の中には、事件の背景を伝えられて顔をしかめてしまう方もいて、一気に「被告人の悪質性」が浮き彫りにされた。私も引き込まれないように頑張ってみたが、なかなか大変だった。関係者席には、娘の夫や二人の子ども(赤ちゃん)も座っており、少し驚いたとともに、被害者家族・親族が納得できるような判決が下ればいいなと強く思った。あの空気感は、法廷内でしか感じられないことだから、苦しくなる人もいるだろうけれど、ぜひ法廷に足を運んでみてほしい。
・裁判概要は、今回の事件がとても危険で悪質な事件であり、自分が詳細を書いていて気分が悪くなりそうなため、詳細に話すことは割愛する(聞きたい方は何かしらでご連絡ください。メモを見せることは可能です。)。印象的だったのは、検察側が殺人未遂、いや、被害者を植物状態にまで貶めている殺人行為であるとして、求刑12年であるのに対して、弁護側は殺人未遂ではなく傷害罪としての処断を求め、寛大な判決を求めていたこと。これほどまで考え方・視点が違うと、求めることも違うのかと大変驚いた。弁護側はいくら弁護する側だといっても、あれほどの理由をもって、主張するのは少し厳しさを感じた。殺人未遂は5~15年の処罰が下る判決が多い中、傷害罪は15年以下の懲役又は50万円以下の罰金の処罰が下る。
さて、あなたはどう考えるだろう。
・今までの話を鑑みると、被告人に極刑を与えるべきとの判断が多数であろうか。しかし、被害者に全く非がなかったのだろうか。被告人にしか非はなかったのであろうか。もし、被害者が犯罪行為をするように挑発して仕向けていたとしたら?日常的に被告人に対して暴力を加えていたとしたらどうだろう?被告人は、「やられたらやり返す」「暴力で解決する」の正義を持っていたら犯罪行為という認識が乏しいのでは?被告人が犯行当時、泥酔していて自分が自分でなかったとしたら?
事件背景や各々の性格を知れば知るほど、一つの結論にたどり着かなければならないのがとても困難で恐怖を感じる。
・今回の裁判員は、男性4人・女性2人。裁判長が女性。私と同世代くらいの男性もいた。裁判員制度が始まって15年。市民にとって法律は身近になったのだろうか。私はまだまだ法律は身近であるにも関わらず、身近に感じられていないと思う。
・最近、同行していただく中で、判決をよく見るようになった。いくらみても、裁判官が処断を下す様は慣れることはない。が、「あれ、案外早く終わってしまうんだな。」、「人の将来がこんな風に決まってしまうんだ。」と、少し呆気なさを感じるようになってきてしまった。
ある意味静かな刑事裁判の判決だからかもしれないが。
・今回見た民事裁判は、めちゃくちゃ面白い裁判だった。ある大学の法人サイドとある学部の教授が争っている今回の事案。今回は、証人尋問を主に行なっていたので、更に理解が深まって大変興味深い内容となった。
・民事裁判は弁護士同士が争っていくのだが、
原告側・被告側両方とも、主の弁護士さんが女性で、バチバチに争っていた。「異議あり!」という言葉ではなかったものの、「この議論は、〜なのでは?今一度ご確認を。」と言っていて、心の中で「おー!」っとなっていた。
・もっと民事裁判に着目していきたい。今までは刑事裁判をよく見ていたから。民事裁判の方が熱気がある。事件概要、背景を掴むのはちょっと大変だけれどね。
○まとめ
裁判傍聴、学びありすぎる。
一度でいいから見て欲しい。
何かは分からないけど、
きっと得られるものは沢山ある。
9月から誰かに同行していただき、
一緒に裁判傍聴を行ってました。
今までは、1人で行くか、
法律に精通したパートナーとしか
行っていなかったので、とても新鮮でした!
同行していただけた方々一人一人が、
私と同じ裁判を見ていても、
感じることは十人十色。
やっぱり、裁判や法律的思考に触れたり、
実際に見たりすることが、
私にとっても、
周りの大切な人たちにとっても、
まだ出会えていない大切な人たちにとっても、
重要で大事なことだし、
もっと広げていきたいなあと痛感しました。
今月以降ものんびりと行けたらいいな☺️
因みに、11月は有難いことに、
徐々に予定が埋まっています。
11月の裁判傍聴記も少しずつ書いていきます。
お楽しみに。
……以上が10月の裁判傍聴記になります…!
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました😭!
また、ふらっと見に来てくださいね…!
お待ちしております😌!
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