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裁判傍聴って学びしかないから、一緒に行こ?


9月はいっぱい裁判傍聴に行けたなあ〜
学びがたくさんあって嬉しかったなあ〜
という話がだらだら〜っと続きます。
長くなりそうです、
良かったらお付き合いください…☺️!

目次を用意したので、
好きなところから見てください〜!


2024/09/04 @神戸地裁

○見た事件○
・刑事裁判
 ▶︎窃盗の新件と判決の2件。
・民事裁判
 ▶︎貸金返還等請求事件の弁論と
  交通事故損害求償金請求事件の弁論と
  簡易裁判所での損害賠償請求事件に対する
  審議の3件。

◎感じたこと
→・刑事裁判で判決見たのがほぼ初めてで、時間は短いものの、異様な空気感が伝わってきた。
 ・新件は、事件の概要が知れることから、私は好きで高校生の頃からよく傍聴しているのだけれど、事件の概要を聞いただけだと、「なーんでそんなことを…」と正直思う。けど、服装、証言台に立って話している時の姿勢、言動を見ていると、一概に責めることは出来ない。

 ・民事裁判、なんでそんな人気ないの?傍聴席、私しかいなくて、法廷に入った時に当事者たちに二度見されたよ。
 ・民事裁判は内面にドロドロしたものがあり、密かな熱気がある。刑事裁判は罪は認めている場合が多く、ある意味静か。
 ・審議、冒頭だけ傍聴できたんだけど、当事者の1人(被告)が裁判期日を勘違いしていて、後の審議は決裂。あなたにとっては、裁判・審議はその程度なの?自分の人生が決まってしまうのよ?人に人が裁かれてしまうのよ?


2024/09/18 @神戸地裁

◎見た事件◎
・刑事裁判
 ▶︎窃盗の新件と審理の2件。

○感じたこと
→・罪を犯してしまった人たちは、どの様に社会復帰していくのだろう。どのようになったら、どの様に行動できたら、私達は罪を犯してしまった人たちと共存していけるのだろう。

 ・罪を犯した人は、劣悪な環境で生きてきた時間が長い場合が多く、価値観や感覚が麻痺してる。生きるために犯罪行為をやらざるを得なかった場合だってある。その人達にとっては、刑務所や少年院は、救いの場所なのではないか?衣食住が確保されていて、規則正しい生活が送れて、誰かとコミュニケーションが取れて。

 ・犯罪者って本当に社会復帰をしたいと思わないと、再犯してまた救いの場所である、刑務所や少年院に戻るよね?データでも、再犯率が高く出戻りするのは高齢者だったり、犯罪依存症の方だったりが明らかにされてる。

 ・なんかもう心がぐちゃぐちゃにされた気分で、若干胸が苦しかった。けど、自分が生きる意味を考えるきっかけにもなった。


2024/09/24 @大阪地裁

○見た事件○
・刑事裁判
 ▶︎外国人が引き起こした、麻薬及び向精神薬取締法違反の弁論1件。

◎感じたこと
→・外国人が被告人だと、書記官が速記などをしていたり、通訳がすべての言動を外国語で伝えていたりして、だいぶ見応えある(開廷時間が長いのが玉にきず)。

 ・証人の声が小さくて、最初「聞き取れないな…」と軽ーく怒っていたけれど、証言台に立って自分が話したことが誰かの将来を決めてしまうとなると、一言一句の重みが体にずーんとのしかかってきそうで、確かにひるみそう。証言台に立った人しかわからないことだらけだな、証人尋問受けてみたいな。あの場所に、証人という立場で立ってみたい気持ちが芽生えた。
※加害者や被害者の立場では立ちたくないし、そもそもその犯罪がなかったら証人も居ないわけで。犯罪を正当化しているわけでは全くございません。犯罪は少しでも減らすべきです。

 ・ポケット六法を持参して、法令を見ているのだけれど、視覚的に見る文言に隠された、経緯や背景、文言の解釈をするのが本当に楽しい。みなさんにもその感覚を体験してほしい。


2024/09/30 @大阪地裁

◎見た事件◎
▶︎殺人の裁判員裁判と 
 ストーカー規制法違反の控訴審弁論の2件。

○殺人事件の概要

①・被告人(加害者)は、1989年10月14日生まれ。今は無職だが、犯行当時は飛田新地の風俗店で働いていた風俗嬢。見た目は穏やかそうで優しそうな感じ。
 ・幼少期は、奈良に住んでおり、比較的普通の家庭だった。が、被告人の弟が自閉症で親が付きっきりの生活だったため、「私はなんのために生きているのだろう」と考えるようになり、希死念慮にかられる。高卒で大阪に出てきてからずっと幻聴が聞こえるように。「死ね死ね、お前に価値はない」。幻聴に従って、リストカットをしたり、洗剤を飲んだりしていた。
 ・解離性同一障害を発症しており、沢山の人格と共に生活を送っている。

②・被害者は、当時24歳の男性。10月12日生まれ。シーシャカフェの店員だった。
 ・被告人と交際した時は大学4回生。
 ・半同棲状態だったが、生計を立てていたのは被告人だった。
 ・交際期間は半年ほどで、結婚を意識しており、子供の名前を考えたり、性行為を頻繁にしていた。

③・犯行日時は、2023年10月16日午前2時頃。被告人宅で、お互いの誕生日を祝っていた。いつも通り性行為をした後、各々行動をしていた。
 ・犯行時、被害者はゲームに夢中で何の警戒もしていなかった。
 ・被告人は、幻聴に苛まれていた。「こいつを殺せ、さもなければおまえに価値はない」。幻聴がどんどん聞こえるようになり、愛していたであろう彼の背後からナイフでひと突き。
 ・彼はそのひと突きで2時間後死亡。

④・犯行後、被害者本人が警察に連絡。
 ・救急車が来ないことに痺れを切らした被告人が、2度、警察と救急に連絡。
 ・救急隊が来るまで、彼を一生懸命に介抱していた彼女。
 ・「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」被告人は、ぼそぼそと呟きながらも逮捕された。

◎感じたこと◎

⑴殺人の裁判員裁判

→・胸が苦しくて苦しくて仕方なかった。途中で出ようと思った。恐らく後ろの傍聴席にご遺族の方々が居た。けど、この裁判を見なければと思って概要だけは聞けた。

 ・裁判の争点は、殺意の有無と犯行時の精神障害の有無。検察官・弁護人の冒頭陳述だけを聞いただけだが、殺意(殺したいという気持ちだけではなく、自分がこの行為をして、最悪死んでも構わないという気持ちも含まれる)は、あったのではないかと私は考えた。また、犯行時の精神障害の有無は、私は無かったのではないかと考えた。
 ・理由として、被告人が証言台に立った時の裁判長や裁判員に対しての姿勢・言動が違和感しかなかった。
「判決の日は彼の命日です。どんな判断・判決が下ったとしても受け止めます。」と言っていたが、そもそもの話の流れがつかめておらず、突拍子のない場面で発言したので、裁判員が拍子抜けした顔をしていた。また、裁判長がおっしゃった言葉の理解が出来ておらず、常に虚ろで話が通じていないような感じ。
これが精神障害や生きてきた環境によるもの、という判断をすることもできる。
しかし、私は被告人が証言台から席に戻る時に少し笑っていたように見えたのを見逃さなかった。でも、それは一瞬で私の見間違いかも知れないし、それ以外は本当に本当に反省している感じをかもしだしていた。

 ・背後から何の警戒もしていない人に対してとはいえ、ひと突きで1人の人が殺せるんだなー怖すぎる…

 ・みなさんはどう考えているのだろう、裁判員や傍聴人の皆さんはどう捉えているのだろう、一人一人感じたところ注目したところは違うはず。めちゃくちゃ聞いてみたい…!と思ったし、裁判員に選ばれた方はどれほどの負荷がかかるのだろうと恐ろしくも思った。

⑵ストーカー規制法違反の控訴審弁論

→・この事件も被告人は女性。明らかに身体がしんどそうで時折り、薬を吸引していたのが印象的。それは裁判官に対するパフォーマンス?かと一瞬思ったが、そうとは思えないくらいしんどそうで見ていて辛かった。

 ・弁護人はハツラツとした方で、真っ向から裁判官とバチバチに争っていた。検察官は弁護人と裁判長の論争を聞くことなく爆睡。検察官、良い加減にしてくれ、と思った。
裁判官・検察官は公務員だが、弁護士は違う。
検察官、ある程度安定した給料が貰えているはずだから、しっかりと仕事してくれと思った。

 ・初めてパソコンでのノートテイカーを拝見した。のちに分かったが、弁護人の話では大阪地裁ではほぼ初めての事例とのこと。弁護人は、打つスピードを考えてゆっくりハキハキ話していたが、裁判官や検察官は、一般的なスピードでボソボソと話す時もあった。マジで良い加減にしてくれよ。と思った。

 ・裁判長が弁護人の異議を却下・棄却し、半ば無理矢理閉廷した後、傍聴席から「裁判長はもっとゆっくり話してほしかった!」と、常連らしきおじさんが叫んでいた。異様な空気感しかなかった場所に魅了された自分に少し恐ろしさを感じた。


 ・裁判官・検察官と弁護士との間には厚い壁がありそうで、弁護士さんはその怒りを糧にして成り上がっている感じがゾクゾクする、尊敬する。私ってやっぱり弁護士になりたいのか。


○まとめ

裁判傍聴、楽しすぎる…☺️!
人間の闇や弱いところを垣間見れるのが良い!


実は今月から誰かに同行していただき、
一緒に裁判傍聴を行ってました。

今までは、1人で行くか法律に精通したパートナーとしか行っていなかったので、とても新鮮でした!

同行していただけた方々一人一人が、
私と同じ裁判を見ていても、
感じることは十人十色。

やっぱり、裁判や法律的思考に触れたり、
実際に見たりすることが、
私にとっても、
周りの大切な人たちにとっても、
まだ出会えていない大切な人たちにとっても、
重要で大事なことだし、
もっと広げていきたいなあと痛感しました。

今月以降ものんびりと行けたらいいなあ〜☺️


……以上が9月の裁判傍聴記になります…!

最後まで読んで頂き、
ありがとうございました😭!

また、ふらっと見に来てくださいね…!

お待ちしております😌!

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