日本全都道府県に行ってきた(松本へ!)
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10月31日
さて、日本あちこち放浪記の第二弾の目的地は…。
北陸!
ホテル友だちに会うため、金沢にしばらく滞在することにした。
はてさて、そこまでどうやって行こう?
もちろんいちばん簡単なのは、北陸新幹線を使う行き方。
ただ今回の旅は、あの魔法の切符、ジャパンレールパスがない。
また、新幹線は楽しいけど、やはり車窓からの眺めが飛ぶように去っていくので、ややつまらない。
などと考えていると、兄が
「立山アルペンルートで行けばいいんでね?」と提案した。
え、なにそれ?と調べてみると、なにやらとても楽しそうなルートだし、絶景間違いなし。
これで行こう!ということになり、ならばその前に松本に泊まろう、と決めた。
乗る特急は、「あずさ」。新宿駅にやってきた。
このロボット的な顔、カッコ良すぎるなあ…。
ビジネス客、観光客が程よく混ざったあずさ号は中央線を快走する。
最初は果てしなく建物が続いていたが、高尾をすぎる頃からついに山がちになり、トンネルをいくつか抜ける。
富士山もちらっと見つつ、さくっと電車は松本に到着。在来線特急も、速いな~。
さて、松本といえば…松本城だよなあ。
てくてくと城まで歩いていったつもりなのだが…。
寄り道をしてしまった。
クラフトビール屋さんを見て通り過ぎるわけにはいかないのでね…。ここは、新聞社の屋上にある商業施設の中にあって、11月とは思えない日差しがさんさんと輝くテラスで飲んだビールは、そら爽快だよね。
一杯飲んで気分を良くした後に、お城まで。
城下町らしく、うねうねとした道があったり、老舗っぽい店があったりで、少し寄り道をしてしまった。そして、やはりお城目当てなのだろうか、外国人(特にヨーロッパ系)の観光客もちらほら。そうだ、このころから日本の入国規制が緩和されたんだったなあ…。
そして、松本城の敷地に入ると…うわ~。
まるで模型のような、均整の取れたプロポーションの天守閣で、黒く塗られた壁がマスキュリンだ。
はるか背後に横たわる山々も、素晴らしい借景。
切符を買って天守閣の中に入る。とにかくこのお城、保存状態がとてもよろしい。
今回の旅では日本中あちこちのお城、しかもオリジナルの天守閣のあるお城に行ったけど、総合評価としては、松本城がいちばん素晴らしかったと思う。
うわ~、良かった!と思って天守閣を出て、余韻に浸りながらお堀の周りをあるいていると、都合よく風が止んで、天守閣がお堀に鏡のように映っていた。
近くにあった開智学校は改装中で中には入れなかったので、外観だけを拝む。こういう和洋折衷の建築物って、日本にあちこちにあるんだなあ。
いいもの見たな…と思いながら駅の近くに戻り、晩メシどころを探す。
当てずっぽうで階段を上った先にあった、おしゃれ居酒屋、というか和風ビストロとでもいうべきお店が宜しかった。
長野といえば、馬刺しだよなあ…オージーとしては、お馬さんを食べるのはアレかもしれないけど、やはり避ける訳にはいかない!
ここの馬刺しは、全然クセがなくて、あ~、良質のタンパク質を摂ってるな!という感じで楽しめた。
松本、小さな町だけどいい町だなあ…と、ほろ酔い加減でホテルに帰還。
(つづく)