見出し画像

日本全都道府県に行ってきた(長崎新幹線と、思案橋)

2022年9月から12月にかけて、日本を旅していました。最初の目標は、「日本最北端の駅である稚内駅と、最南端の駅である西大山駅の両方に行こう!」というものでしたが、途中から、「アレ?もしかしたら全都道府県を通れるかも…」という野望(?)が頭をもたげて来て…はてさて、それは達成できたのか?

これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。

11月28日

さて、今日は大分県は別府から、なんと一気に長崎へ!

その経路だが、由布院経由で九州を横断して行くのが早いのかな、と思ったが、結局一度日豊本線を北上して小倉、博多経由で行くのが便利なようだったのでそうすることにした。

またしても特急「ソニック」に乗る。この特急は振り子式車両でカーブでは車体をかなり傾かせ、びゅいーん、という擬音語を付けたくなるような速度でかっ飛ばす。うーむ、快適。

「ソニック」は、30分おきに運行しているというのに、平日のこの日はそれでも座席はかなり埋まっていた。しかもビジネス客が多いのには少し驚いた。

まあでも、小倉や博多って、大都会だもんな。工場なども多いし、そら仕事で移動する人も多いでしょうね。

さて、今回の目玉はなんといっても長崎新幹線。つい2ヶ月ほど前に開通したばかり。これに乗れるのは本当に楽しみだ。

ただ、これはまだ全線開通とはなっていないので、博多から現在の始発駅、武雄温泉までは「リレーかもめ」に乗る。

鳥栖、佐賀といった街を通り抜け、武雄温泉に到着。ここでは珍しく、新幹線と在来線が対面ホームで乗り換えられるようになっている。リレーのバトンタッチのようですな。

対面にあるは、真っ白い車体がぴかぴかしている長崎新幹線!
(ちなみに、正式名称は「西九州新幹線」です)

うわ~、かっこよすぎる。

白地に赤、というのがニッポン、っていうイメージを湧かせるし、ノーズにあるエンブレムが、なにやら自動車みたいだなあ、と思ったけど(大昔のF-1ってこんな車体じゃなかったっけ?)、在来線特急や、昔のブルートレインにはヘッドマークが必ずあったから、それに習ったのかもね。

車内ももちろんピカピカで、新車の匂いが漂っていた。

今気づいたけど、床の模様も2種類あるんだね。

ただ現在の全線所要時間は30分程度で、しかも新幹線の線路も新しくなればなるほど、どんどん山にトンネルをぶち抜いて最短経路を取るので、車窓という点では余り見るべきものもない点が少し残念。

あっという間に山々に囲まれた町、長崎に到着した。

長崎駅も、新装開店という感じにピカピカしていて駅の中にはお店もたくさんあって便利で快適だけど、やはりどうしても他の新幹線の駅と似たような雰囲気になってしまい、初めて来た駅なんだけど既視感がある…という風になってしまうのは残念。

しかも、駅前広場は改築工事まっただなかだったので、路面電車の停留所まではかなり歩く必要があった。

昔ながらのチンチン電車に乗って、繁華街近くのホテルに荷を下ろす。

さて、長崎には二泊するので、今日は飲んでやる!

幸い、長崎随一の繁華街(らしい)思案橋はホテルからすぐだったのでそこに足を運ぶ。

狭い路地にずらりとオールドファッションなバーや食堂がならぶ。これですよこれ!

ここはオススメ!と言われた一口餃子のお店に入る。

カウンターと小さなテーブルがいくつかあるだけ、やや無愛想なオヤジとその奥さん(たぶん)が切り盛りしているといった、典型的な町中華。

少し早めに行ったのが幸いで、カウンター席に着く。僕が食べてる間に人が増えてきて、少し遅れていったら入れなかっただろう。

名前の通りとても小さな餃子、しかもパンチがあるのでビールに合うし、あっという間に平らげてしまった。

じゃあ次はニラ玉、そして焼酎ね~!

これもですね、卵のトロリ加減が絶妙でした。

美味しいものを食べると、さて一人でも二次会~!となるので、この路地をウロウロした。

驚いたのは、結構狭いメインストリートのそのまた裏路地にも飲み屋があって、怪しくも面白げなオーラを醸し出していた。

さすがにそういう場所はちょっとなあ…と敬遠し、入ったショットバーがなかなか面白く、すぐにバーのスタッフ、呑んでる常連さん、僕みたいな観光客が自己紹介、あれやこれやの話で盛り上がり、お酒も進んでしまった…。

千鳥足で宿に戻る、長崎の夜であった。

(つづく)

この記事が参加している募集