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Zeiss Ikon ZMの話

フィルムカメラで写真を撮ることが減ってきた今日このごろ、それでも大切にしているカメラがZeiss Ikon ZMです。

Cosinaが製造していたこのカメラですが、基線長が非常に長いことから、正確なピント合わせができるといったもので、更にAE(絞り優先)対応と、とても使い勝手の良いカメラです。また、ブライトフレームも28mmまでギリギリ見えるので、かつて使ってたLeica M240よりも使いやすいです

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※多分Biogon 28mmとProimageで撮影した桜

フィルムカメラとデジタルカメラの大きな違いというと、個人的には「写りを決める」カメラの心臓部である撮像部分(フィルムだったりCMOSだったり)が交換できるか、できないか・・・というところです。デジタルカメラにもデジタルバックというもので、撮像部を交換できるものもありますが、車が買えるほどの値段だったように記憶しています。でもほしいなあ・・・

極端な話、フィルムカメラはただの箱です。写りはフィルムとレンズが決めます。

また、このカメラは一眼レフではなく、レンジファインダーというカメラになり、一眼レフとはピントの合わせ方が異なります。僕の日本語力じゃうまく伝わらないのですが、個人的にはレンジファインダーのほうがMFは遥かに楽です。一方で、一眼レフはレンズを通ってきた光をそのまま目にするわけなので、基本的にはそのままの画角で撮影することができます。一方でレンジファインダーカメラはレンジファインダーを通して見る「大体の景色」でしかわかりませんので、若干ズレがあります。

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※これも多分同じ・・・

このように一長一短なレンジファインダーカメラと一眼レフですが、決定的な違いがレンジファインダーカメラのほうが「小さい、楽」というところです。今回紹介しているZeissIkon ZMも非常に軽いです。また、ピント合わせがしやすいとかいいつつ、屋外だとF8固定でAEで撮影しますので、ピント合わせにだけ集中すれば良くなりますし、二枚目みたいな風景でしたら、ピントすら適当でいいです。10mぐらいに合わせておきましょう。

そんな適当なカメラで写真が撮れるか!?とお思いでしょうが、レンジファインダーというのは個人的にそういうものです。でも本気をだしたら、50mmレンズで瞬時にピントを合わせて・・・と被写体を逃さない撮影も可能です。

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これらは多分Planar 50mm・・・と業務用富士フィルムを自家現像したやつ・・・ フィルムカメラはExifが残らないので記憶が頼りです。ネガアルバムには撮影したカメラとフィルムと現像から帰ってきた日付をメモしてありますが・・・


◆なぜ買ったか?

 Leica M6がほしかったのですが、Leicaのレンズなんか買えるわけありませんし、Cosina Zeissばっかり持っていましたから、一体感を意識して買いました。正直、操作性とか考えてなかったです。合うカメラを探すよりも、僕がカメラに合うほうが楽だからです。ただし、AEはとてもアテになるほど優秀ですし、撮影の楽さもM240と比べるとZeiss Ikon ZMの圧勝です。ちなみに、中古在庫がまったくないので、かなーり探しました。最近ではメルカリで時々見かけますが・・・

 運良く?初期不良があったので、修理代金は販売店持ちでCosinaで修理、調整してもらうこともできましたので、本当に良かったです。ネジが一本かけてるのは、わかりましたが、同時に何されているのかわからないので、恐ろしかったです。

◆フィルムカメラは失敗できない?

 そんなことないです。テキトーに気楽ーに撮ってるんだから、多少はどうでもいいです。お金はかかりますが、適当でいいんですよ。レンジファインダーだったら。一眼レフだとついつい撮影自体に集中してしまいますね。街撮りスナップが好きな人はぜひ、ご検討くださいませ。。。


ちなみに、屋内で家族を撮るのには全く向いていません。レンジファインダー自体、寄れないカメラなので・・・今は子どもがまだ10ヶ月なのだから、接写する機会が多いため、とも言えますが、屋内での撮影はもっぱらRX1Riiです。

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写真でご飯3杯食える
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