見出し画像

観光いちご園をオープンしてみて

いちご園は3月から絶好調です。予約の枠を出せば即完売状態で、電話の問い合わせも断ってる状態です。もう少し枠を増やしても全然大丈夫だと思うのですが、実質今年がオープン1年目で、来ていただいたお客様にイチゴがないと思ってもらいたくないのでかなり余裕をもった運営をしてます。

そのため、ネットでの口コミもよく更に問い合わせが増えるという好循環に入ってる気がします。ただ、いちご園は5月までなので6月以降の売上を考えていかないといけない状況です。

いちご園に関しては今までの赤字分があるのでここで一気に利益をとらないといけないという思いはありますが、イチゴがあるかないかわからない状態で、目先の利益のために予約枠を増やすのは、結果として損失になると思ってます。

農業をしていて思うのですが、農家としては作物の収量は決まっており、年間の売上を考えると収量がある時に目一杯とるという考えも理解できます。

他のいちご園の口コミでも、イチゴがなかったとか、時間に遅れたら入れてもらえなかったとかが結構書かれてます。すべての人に完璧な対応ができるわけではないですが、できる範囲内ではやるべきです。

弊園は食べ放題ではなくトレイを渡して詰め放題のシステムをとってます。大人3000円2トレイ、子供1トレイ1500円で1トレイだいたい400g~500gくらいは取れると思います。普通に販売してる1パックが250g~280gなので普段出荷してるイチゴの倍は取れる計算です。

この金額を上げることと、来園者の満足度を上げることが来年の売上を大きく左右します。できれば大人3500円、子供2000円にしたいと思ってます。とにかく売上を上げるというのは細かいことの積み重ねで、農業においては特に重要だと思います。

他業種から農業参入してみて感じることは、色々とありますが「顧客対応」の違いを感じることが多いです。不動産業をしてると取引先からのある程度の要望には応え、このスタンスではスタッフに負担がかかると判断した場合は断るようにしてます。

基本このスタンスで農業の取引先を回るとかなり感謝されます。今まで出会ってきた農家とは違うらしいです。今まで出会ってきた農家はこれは無理だの、それはやってもらわないと困るだの、なぜか上から目線の人が多いとのこと。

全ての人がというわけではないですが、生産者は作物を作ることがメインで販売活動をしてないのでそのようになってるのだと思います。ここはかなり勝ち筋があると思ってます。組織化することで生産と販売は分けた方がいい。

いちご狩りでも同じように基本的に生産者と狩りのスタッフは分けてます。生産者が狩りの対応をした方が人件費も抑えれますが、役割を分けることで顧客満足度は上がると思ってます。

農業法人を立ち上げて3年ですが、やっと手応えを感じています。まだまだ、細かいところはできておらず、改善する余地は多いのですが来シーズンからはもっとパフォーマンスを出せると思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?