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学習者コーパスから英語指導へ
8/11(水)の13:00から,神戸大学の石川慎一郎先生による,「英語教育オンラインセミナー」が開かれました。タイトルは,「コーパスを用いた英語教育に新しい展開ー指導から評価までー」です。
コーパスと一言でいっても,さまざまなコーパスがありますが,石川先生が研究されているのは,学習者がどのような間違いをするのかということを対象にした
学習者コーパス
です。学習者コーパスの研究はベルギーで始まったとのことで,その第一人者は Sylviane Granger 氏で,2000年代から始まった比較的新しい分野だそうです。
石川先生は現在,アジア圏の学習者コーパスの研究と作成,分析を主として研究をなさっている方です。
石川先生は,香港,パリスタン.フィリピン,シンガポール.中国,インドネシア,日本,韓国,タイ,台湾のアジア圏の10地域で取得したデータに基づいてコーパスを作成されました。そのコーパスは,
ICNALE
です。今回はそれを用いて,「日本人の作文」および「日本人の発話」の特徴について説明してくださいました。具体的には.以下の内容に焦点が当てられました。
<ライティング>
① 英作文においてしばしば「日本人英語」とよばれるものは存在するのか
② 日本人は英作文で文法エラーは多いのか
③ 日本人の英作文の改善点とは
<スピーキング>
① 日本人が話せないのは本当か
② 日本人が話せない原因は何なのか
こんなことまで,学習者コーパスから分析可能なのは感銘を受けました。ICNALE はネット上にあるので,興味のある人はぜひ使ってみてください。コーパスの勉強をもう少ししてみたくなりました。