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人が周りの環境から受ける影響って大きい

海外から帰国したらリアクションが大きくなっていて「○○かぶれ」とかバカにされている人を見たことはありませんか?

ボクも、

本人はあれをカッコいいと思ってやっている

と思っていて、ちょっとバカにしていました...

でも、自分が海外に行くようになって

やらなければそこでは生きにくい → だからやる(そしてクセになる)

っていう、同調圧力に近い影響を受けているんだって気づきました。

■環境が与える影響力は大きい

「人間ってどんなに厳しい環境でも順応できる」って話はこの↓↓のnoteで書きました。

似た話だけれど、人間ってどんなに良くない環境でもつい周りから影響を受けることを体感したという話です。


駐在を始めた2007年ころ、東莞ってめちゃくちゃ汚い街でした。

1番ショックを受けたのは幼稚園のスクールバス。

住んでいたマンションの前でよく見た光景なんだけど、幼稚園児がバスの窓から道路に朝ごはんのゴミをポイ捨てしてたんです。

例えばおまんじゅうの包み紙とかバナナの皮とか。

こんなのが当たり前だったので道路がとにかく汚い。

タバコを道ばたにポイ捨てすることになんの罪悪感も感じませんでした。

だって、そもそもゴミだらけだから。


ちなみに、あの頃の東莞って、タバコは灰皿に捨てるって概念がなかったと思います。

外ではポイ捨て。

レストランでも床に灰を撒き散らしてポイ捨て。

もっとひどい場合は(どっちがひどい?)、食べ終わったご飯のお茶碗を灰皿代わりにしてる人もいました。

◆◆◆

お恥ずかしい話、こんな街に長い間住んでいるとこれが当たり前になってしまうんです。

要するに、ボクは日本に帰国してもついポイ捨てしちゃってました。

当然、友達とか妻からめちゃくちゃ怒られるのでそんなことはやめるんだけど、中国に戻るとやっぱりそれが習慣になる。

これを繰り返していました。

■日本人が中国人に与える同調圧力

ちなみに、これって中国人も同じなんです。

昔のボクだけかも知れないけど、中国の人って「自分」をしっかり持っているから同調圧力って受けないと思っていました。


駐在中に仲良くなったお客さん、礼二くん(仮名)の話。

中川家の礼二さんがモノマネしている中国人にそっくりなんです!

礼二くんは東莞生まれ、東莞育ちのきっすいの広東人(かんとんじん)。

まさにお茶碗を灰皿にするし、大声で話す人。

そんな礼二くんは、日本に何度も来ています。

一回来ると1週間くらいはいるんだけど、その間はずっと一緒にいます。

オモシロイのは3日目くらいから日本の環境に合わせた行動を取るようになるってこと。

最初は大声でしゃべっているのに電車の中では小声で話すようになります。

喫煙所以外では一切タバコをくわえない。

◆◆◆

もちろん、中国に戻るといつも通りの礼二くん。

礼二くんに聞いてみたら

日本人はマナーが良すぎるし、街がキレイすぎる
周りの日本人の行動を真似しなければ、って緊張する

って話していました。

同調圧力って言葉が正しいのかどうかは分からないけど、周囲の環境が与える影響って、どんな人に対しても大きいなと思いました。

◆◆◆

で、こんなことを考えるとリモートワークが当たり前になったり、リアルで会う機会が減っていくこれからの時代、ボクたちの行動に影響を与える因子って何になるのかな?と心配になってきました。

これは常に考えておきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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