日本がマンガ大国の理由 |それは手塚治虫のブルーオーシャン戦略のおかげ
行動量に頼った仕事方法をやめたい
だから、儲かる「仕組み」とか「仕掛け」を考える人を評価したい
という話を書きます。
うちの会社のように
商品力が強い有形商材を扱っているBtoBの営業
って、お客さんとの接触回数がKPIであることが多いです。
実際、これまでのボクたちは
会って話せば案件情報がある
ってことが当たり前だったと思います。
でも、地域によっては
・会えない
・案件が減っている
状況に変化しつつあります。
だから、行動量に依存し過ぎない、儲かる「仕組み」とか「仕掛け」を考えられる人が重要になってきます。
ただ、勘違いしないで欲しいのは、いままで何度も言われてきた
効率的に商談しなさい
意味のない雑談はやめて、商談内容を濃くしなさい
お客さんを訪問するときの行動計画を効率的にしなさい
ということをもっと重視しろ、という話ではありません。
これは当たり前にやるべきことなので、これができたから評価が高くなる、はありえません。(できない人は下げます)
今までやっていたことの行動量を増やしていくだけではなく「新しい儲けの仕組み」を考えることに力を入れて欲しい、ということです。
■行動量で差別化しにくい理由は法規制
極端な例ですが、
これまでは、行動量って差別化のポイントになり得た
いまは、規制が厳しくなってそれが難しくなっている
ということは理解できますか?
例えば、昔の新人には
仕事を請けまくって、残業しまくって、ポジションを取る、
というやり方もありました。
同期の他のメンバーと比べて、
カバーできる業務範囲が広い、経験値が高い、やる気が高い、
という差別化を労働時間を伸ばすことで実現できた、ということです。
でも、いまの若い人はそんなやり方許されないですよね。
例え、本人がそれをやりたい!て思っても出来ない仕組みになっています。
だから、本人の能力とかセンスで勝負しなければいけない時代です。
能力とかセンスがない人にとってはある意味厳しい時代です。
■マンガ業界における参入障壁
いまこの本を読んでいます。
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オタク経済圏創世記
GAFAの次は2.5次元コミュニティが世界の主役になる件
中山 淳雄 (著)
ここに
【日本がマンガ大国で、なぜそれ以外の国はそうでないか?】
という問いに対する考察が書かれていました。
簡単にいうと、
日本のマンガ家の劣悪な労働環境が参入障壁になっている
ということです。
◆◆◆
書籍内で、日本とアメリカのマンガ1ページあたりの単価が比較されていました。
◆雑誌(ジャンプやマガジンなど)の場合
0.5円/ページ @日本
6.5円/ページ @アメリカ
◆単行本(コミックス)の場合
3.1円/ページ @日本
7.4円/ページ @アメリカ
一目瞭然!日本のマンガは圧倒的に安いのです!!
これによって何が起きるか?
安いから、大量に消費されます。
要するに買われやすいってこと。
国単位で見た時に競合である海外勢は太刀打ちできなくなります。
◆◆◆
これは、GAFAなどが得意とするブルーオーシャン戦略に似ています。
競合他社がキャッシュアウトするまで低価格で市場を独占し、その後に自社の売りたい価格で販売するという戦略。
要するに、手塚治虫は図らずもブルーオーシャン戦略を取っていたのです。
ただ、その原資が
潤沢なキャッシュ
なのか
自分の時間と健康
なのか、の違いだけです。
◆◆◆
繰り返しになりますが、手塚治虫のような「時間」と「健康」を原資とするブルーオーシャン戦略は取ってはいけない時代です。
その上、ボクたちのような中小企業は潤沢なキャッシュも持っていません。
だから、儲ける「仕組み」や「仕掛け」といった工夫で勝負しなければいけないのです。
ボクが、儲ける「仕組み」や「仕掛け」を一生懸命に考えて提案してくれる人を応援したいし、高く評価したいと考えている理由は理解してもらえたでしょうか。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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