海外営業担当者が絶対に言おうとしない不都合な真実
ボクが実際に中国で見聞きした、「大手メーカの営業」が出張に来た中国でやっている「不都合な真実」について書きます。
さて、大企業の人って無駄づかいが多いですよね(笑)
もしかすると、大企業ではみんながやっていることなのかも知れませんが、ボクたち中小企業の人間からすると信じられない浪費がいっぱいです。
浪費だけならまだ良いんだけど、なんか国益にまで良くない影響を与えてそうで...ちゃんとして欲しいな、って思います。
簡単に説明すると、
ブローカーの言いなりになって必要のない値下げして
本来は手にできたはずの利益を放棄してるし
そんなことにすら気付かないくらいに接待づけにあって骨抜きになってる
という話です。
■そのメーカが放棄した利益は5千万円
そのメーカってたくさん商品があるんですが、そのうちの1つは
新規性があって
品質も良くて
「ある用途」向けにはオンリーワンのポジションを獲得できたんです。
でも、メーカの営業は、そんなハッピーな事実すら把握していなかった。
だから、ブローカー(仲買人)から
「競合に勝つためにはここまで値下げしないとダメだ」
と言われたらそのまま値下げしたんです。
具体的にいうと、そのブローカーは1個1500円で買った製品を3000円で売ってたんです。
手数料100%!
しかもそれが60万個も売れた。
ブローカーは1年で1億円近くの利益を手にしたことになります。
逆に、メーカからすると正規の価格で売っていたら手にできた5千万円くらいの利益を放棄したことになるんです。
■中国担当者の不都合な真実
なんでこんなことになるのか?
ずばり、このメーカの営業は中国に出張しても仕事をしてなかったから、です。
どんな会社でも、こんな風に多額の手数料を抜かれることはあり得ます。
それを防ぐために、一般的には
・市場価格を調べる
・競合他社の価格を調べる
・実際に買ってくれる顧客(ブローカーの販売先)を訪問する
ってことをやります。
特に顧客訪問を繰り返したら、何かの違和感に気づけるものです。
でも、さっきのメーカは全くそんなことをやっていなかった。
正確にはブローカーがさせていなかった。
そんな「当たり前の仕事」すらやる気にならないように接待漬けにしていたのです。
中国に来たら高級車でお出迎え。
1週間の滞在中はリゾートホテルに宿泊させてゴルフ三昧。
夜は高級レストランからキャバクラへ。
もちろん、たまには顧客訪問します。
でも、訪問しても高級な中国茶を飲みながら雑談のみ。
そんなことで違和感に気づけるはずがない。
もちろん、ちゃんと仕事したかのように会社に報告できるように、ブローカーから架空の出張レポートが届きます。
この話は、そのブローカーから直接聞いたので真偽は不明です(笑)
ちなみに、このブローカーは、この話をしている時点で20代でした...
◆◆◆
正直なところ、よその会社の人が不正をしていても、どうでもいいことなんです。
でも、本来は日本の会社が手にして、税金として日本に還元するべき利益が、1人の中国人の手に渡ってしまうのはなんか悲しいです。
しかも、ボクが知る限りでもこれに似たようなことは他の大企業でも見られます。
◆◆◆
さて、あなたの部下は大丈夫でしょうか?
こんな不正を見破れるくらいの関係づくりは出来ているでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
今日も素敵な一日をお過ごしください。