申し訳ないのなら謝らない
仕事で問題が発生した際に「自分がもっとこうしていればよかった、全部私が悪いです! 申し訳ございません」となんでもかんでも自分のせいにしてすぐに謝るだけの人がいる。
真因がシステムやルールだった場合にもそれをすると、チームや組織の気づきと成長の機会を奪うことになるだけではなく、関わる人が改善によって受けられたはずの恩恵を受けられなくなる。
真因がシステム等だったときの対策としてはその見直しとかになると思うけど、特定の人が悪かったとしてしまうとOOさんが気をつけるみたいなことになりかねない。真因と対策がずれた結論になってしまう。その結果同じ失敗を繰り返す。実際にそうなっている現場を何度も目にしたことがある。
だから長期的かつ組織的にみればすぐに謝るのはよくないように思う。
考えの基準を長期的かつ組織的としたのは、個人的かつ短期的にはそれでプラスになるかもしれないから。表面上を気にする職場によっては、もしかしたら真面目だと評価されるかもしれない。それに、問題の対策をきっちり考えるほどお金をもらってないしテキトーに働きたいだけ、という人もいるだろう。そういった人にとってはその場をやりすごすことが個人的なプラスとも考えられる。
ただ謝っているのではなく、そのような意図があるのであれば問題はないように思う。
一番問題なのは申し訳ないと思って謝っている人だ。前述のとおり、真因を明確にしないままただすぐに謝るだけでは逆に迷惑をかけてしまう可能性がある。
本当に申し訳ないと思っているのであれば、真因を明確にして再発防止策を提案しよう。不要な責任を負うだけの謝罪はいらない。