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漫才法話

漫才の季節ですね


古来、新年の芸能といえば萬歳でした。
近年は転じて漫才となり、殊にしゃべくり漫才が典型となっています。
そんな新年を迎える前、年の瀬の風物詩となったのがM-1グランプリ決勝。
今年もプロアマ問わず若手〜中堅の約1万組が全国各地で4分の短めの漫才を披露し、その面白さを極めていきました。
今や国民的演芸大会です。
私も2008年大会決勝からテレビやインターネットで爆笑しております。
令和ロマン、史上初の連覇(※2年連続披露1組目)、おめでとうございます。

坊さんの漫才?!

そんななかで、大学生のある日、インターネットのニュース記事で知ったのが衝撃の漫才でした。法話のスペシャリストでもある2人の僧侶が寺の本堂で漫才をしていたのでした!しかも、よくある漫才のネタとしてお寺や僧侶のシチュエーションではなく、僧侶が喩え話を交えつつ大真面目かつ面白く仏様の教えを伝えているではありませんか!!さらには漫才形式の後は補足的に僧侶が一人ずつ説法形式!!いわゆる漫才法話という空前の形式でした。奇しくもその数カ月後にその2人をご講師に大学での恒例法要でも法話(漫才形式含む)いただいたのでした。


漫才法話のパターン(私見)

漫才法話には大きく二つのパターンがあると私は考えています。
一つは小ネタ的なトリビアで、これは入りやすいのですが、私の理解が悪いのか本質には至っていないと感じられる場合が少なからずあるのが勿体ないと思うのです。
もう一つは普通の漫才ぽい流れですが、根底に仏様の教えがあるパターンです。これも入りやすいのですが、笑いの要素がだんだんなくなり、面白くないから本質に気づかないということが懸念されます。私がはじめてであった漫才法話は後者のパターンです。
なお、これは私の拙い個人的な見解なので、パターンの分け方やその好みには個人差があることご了承ください

ひろがる漫才法話

漫才法話は少しずつ広がりを見せているように感じます。仏教系大学の正課研究や課外活動でもみられたり、プロの漫才師として僧侶がいたり、さらには漫才法話版のM-1グランプリのような説法大会も開かれるなど、少しずつ披露される場面や取り組む人が増えてきています。気になる方は動画投稿サイトなどで「漫才法話」と検索してみてください。

法話のレスポンスは漫才法話?

そんな漫才法話ですが、普通に僧侶一人が法話していても、漫才っぽくなるときがあるのです。
それは門信徒(檀信徒)の方からの唐突のレスポンスや質問です。
私の場合ですが、伝え方が下手なのかもしれませんが、お寺でも各自宅でもよくご年配のご門徒に法話の途中にレスポンスいただくことがあります。無反応でなく反応がはっきりあったほうが主体的であって、それを受けてさらに話を深められるので、個人的にはありがたいことです。
どうかお寺に参って、僧侶に何でも尋ねてみてください!!

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