「お金持ち」になる方法
お金で幸福は買えないけれど、幸福の条件の1つに、「ある程度のお金」が必要なのも事実。「お金持ちになるための方法」を考えてみましょう。
お金持ちには自由と時間がある
「お金」は交換の手段であり、価値を図るものさしであり、価値貯蔵の手段でもあります。
より多くのお金を手にした人ほど、より多くの「もの」や「サービス」を手に入れる力を持っていることになり、つまり、お金持ちは、(資本主義社会においては)より多くの「可能性」を手にしているともいえそうです。
確かに、十分すぎるお金があれば、10年後、20年後、あるいは老後の心配もなくなります。ほしいものも、行きたい所へ行くのも我慢しなくてよくなります。普通の人が10年、20年かけなければ手に入れられないものを、資金力がある人なら即座に手に入れることもできます。
つまり、お金持ちほど自由と時間があるといっても過言ではないでしょう。多くの人は、お金がないよりはあった方がいいと思うのではないでしょうか。
しかし、お金持ちが幸福かというと、また別の話です。お金が絡むと大事なものが見えなくなることもあり、親族間の相続問題がこじれて泥沼化し、関係が修復できなくなる例も目にします。
お金を目的にした人とのトラブルで人間不信になり、ひっそりと孤独に暮らす人もいます。お金で結びついた人間関係は、お金が尽きると崩壊する可能性があることもよく聞く話です。
ところで、「お金持ち」ってどんな人をいう?
ここまで「お金持ち」という言葉を使ってきましたが、ではどれくらいのお金を持っている人を指すのでしょう? 正式な定義はないかもしれませんが、仮定義してみましょう。
まず、「お金持ち」といっても大きく3つに分けられると思います。
1. 資産の多い<ストックリッチ>
2. 収入が多い<フローリッチ>
3. 両方とも多い<ストック&フローリッチ>
「ストックリッチ」とは、金融機関などでは「金融資産だけで3億円程度以上」の方を指すようです。不動産その他の現物資産はほかにあるという前提です。一般の感覚であれば、ミリオネア、つまり資産1億円以上のケースもストックリッチなのではないでしょうか。
ストックがそこまで多くなくても、年収が高く、可処分所得が多い人は、「フローリッチ」といえるでしょう。フローリッチの例は、家賃収入や権利的収入、法人の役員報酬などがあるでしょう。
ストックもフローもリッチであれば、さらに強いでしょう。
では本題です。どうしたら人よりたくさんのお金を手にすることができるでしょうか。
お金持ちになる方法1:もっと稼げる自分(世帯)になる
まず1つ目は、もっと稼げる自分(世帯)になることです。
一生会社員だった場合、生涯賃金は2億数千万円~3億円程度ですが、がんばってもっと稼げる会社員になるか、資格を取るあるいは特殊なスキルを身につけてより稼げるようになるか、自分で会社を興して一桁上の収入を目指すか――。
世帯収入で考えるなら、片働きを共働きにするといったことも含まれます。妻がパートに出て目先の収入をアップさせるだけでなく、子育てをしながら日常生活の中でビジネスの種を見つけ、いずれビジネスを始めて大きく稼ぐのも1つの方法です。
夫が安定収入を確保していれば、妻にとっては育児の傍らビジネス展開を考える時間も確保できます。たとえば、家事・育児をもっと楽しく、ラクにするアイデアが浮かんでそれを仕事にできれば、一石二鳥ですね。
お金持ちになる方法2:支出削減!
2つ目は、多くの人がすでに取り組んでいることかもしれませんが、「支出を削減する」ことです。日本の従来型のお金持ちにはこのタイプが多かったかも知れません。
企業でいうなら、経費削減により実質的な利益を増やすことになります。入るお金が同じでも、出て行くお金を減らせば、手元に残るお金は増えます。仮に、支出を抑えて年間100万円浮かせたなら、年間100万円余計に働くのと変わらない効果があります。
ただし、子育て期は貯めにくい時期もあるので、過度にこれを目指しすぎるのは注意したいところ。「節約至上主義」で潤いのない生活に陥り、日々の暮らしが殺伐とするのは避けたいですよね。
「お金はあっても家族の思い出がない」のは寂しいですよね。生活を楽しめる範囲での支出コントロールにとどめたいところです。
お金持ちになる方法3:お金や資産に働いてもらう
3つ目は、自分自身や家族が「働く」だけでなく、自分が持っている「お金や資産に働いてもらう」ことが挙げられます。資産運用や不動産活用などですね。
これは一定のタネ銭や資産がないとできません。また、運用するスキルや判断力、勘やツキといったものも大事なようです。
運用の方法は、国内外の株式投資や投資信託、為替投資、不動産投資をはじめいろいろあります。不動産投資ならコンスタントに家賃収入が入りますし、特許、実用新案、著作権など、知的財産権などもお金を生み出す資産といえます。
起業して育て上げた会社が、大きなお金を生み出してくれる資産になる場合もありますね。
お金持ちになる方法4:親族からの相続・贈与
4つ目のお金持ちになる方法は、親族からの相続や贈与です。金融資産や不動産、あるいは会社など引き継ぐべき資産を持った親の元に生まれているかどうかにもよります。
最近は、非課税での生前贈与も充実しているので、相続時ではなく必要な時に贈与を受けることも可能になっています。
ただし、資産そのものよりも、自分で「稼ぐ力」が大事だと考える人は、こうした資産をアテにはしないでしょう。そもそも親がお金持ちでない人や、親に頼りたくないという人には関係のない項目といえます。
お金持ちになる方法5:独身なら「結婚」も!?
シングルの人なら、もう1つ、方法があります。それは、結婚による資産の変化です。結婚した相手が「フローリッチ」や「ストックリッチ」であれば、生活の大きな変化もあり得ます。
結婚してリッチになる、いわゆる「玉の輿」です。これもお金持ちへの方法の1つといえるでしょう。
「結婚でリッチになる」と書くと他力本願な響きがありますが、「あなたと結婚したことで相手が(内助の功のおかげで)リッチになった」とすれば、どうでしょう? あなたが相手を稼げる人にしたのなら、功績は自分にもあるといえますね。
お金持ちになる方法6:子どもが“富のなる木”に
もう1つ、加えておきたいものがあります。子どもがいる人なら、子どもが成功して富を運んできてくれることがあるかもしれません。
野球選手やサッカー選手、ゴルファー、役者、歌手、タレントなど、親よりも稼ぐ子が親孝行で家をプレゼントした、といった話も聞きます。
ただし、才能や運、あるいは資金なども必須でしょう。その子の才能の芽を見つけ、必要な資金や時間をかけて大きく育んでいくのは、子どもが小さいうちは親の選択によります。才能を見つける目や、必要な環境を整える経済力なども必要です。
しかし、報われるとは限らないため、ある意味、ハイリスクな「投資」かもしれません。
教育資金をかけて塾に行かせていればいいという時代ではなく、親の直観力と決断が大事、ということになります。
でも、何のためにお金持ちに?
「お金持ちへの道」を整理しましたが、実際にできそうなものはあるでしょうか? 1つだけでなく、2つ3つと複合的に行えば、よりお金持ちへの近道になるはずです。
でも、大事なことを忘れてはいけません。それは何のためにお金持ちを目指すのか、という目的を持つことです。中には、ただ漠然と「お金持ちになりたい」という人もいるかもしれませんが、お金はあくまでも「手段」や「ツール」にすぎません。
お金持ちを目指すのであれば、リッチになってあなたはいったい何をしたいのかを考えてみるといいでしょう。
その先にある、「お金持ちになってやりたいこと」が見えれば、どれくらいのお金持ちを目指すのか、それにはどの方法なら可能か、などが見えてくるのではないでしょうか。
もし、「幸せになるためにお金持ちになりたい」と考えるのであれば、お金持ちになる努力よりも、他にすべきことがあるかもしれません。
・今の生活を大事にする
・家族と過ごす時間を増やす
・働き方を変える
といったことの方が大事かもしれません。1度しっかりと、自分の心を見つめ直してみてはいかがでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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